次期iPhoneが3モデル体制になるという情報が初めて伝えられてからしばらく経ったが、これまでディスプレイの大きさは「Plus」モデルよりも若干大きい5.8インチになるという情報が最有力とされていた。しかし、これに関してまた新たな情報が伝えられているので詳細をお伝えしよう。
Macお宝鑑定団Blogが台湾の信頼できる情報筋から入手した情報によると、次期iPhoneは既存の4.7インチと5.5インチに加えて5インチモデルが登場し、Android端末などでも採用されているワイヤレス充電規格「Qi」のワイヤレス充電に対応するようだ。
「Qi」規格のワイヤレス充電に対応するものの、充電器は同梱せず
今回の情報では、どのサイズのiPhoneがワイヤレス充電に対応するかは明らかにされていないのだが、ワイヤレス充電に対応するモデルは背面ガラスが採用されるとのこと。おそらくこれはワイヤレス充電の電波干渉を防ぐためと思われ、同じく背面ガラスが採用された「iPhone 4 / 4S」のような見た目になることが予想される。
先日、iPhone事情に詳しいKGI SecuritiesのMing-Chi Kuo氏のレポートでは、ワイヤレス充電は次期iPhoneの全てのモデルで採用されると予想されていた。
だが、同レポートによると4.7インチモデルと5.5インチモデルのデザインは、ほぼ前モデルの「iPhone 7」シリーズを踏襲した形になるので、今回のMacお宝鑑定団Blogの情報を加味するとワイヤレス充電は搭載されないことになる。となると、ワイヤレス充電が利用できるのは5インチモデルのみとなる可能性が高くなった。
ただ、次期iPhoneはワイヤレス充電には対応するものの専用の充電器は同梱されず、ワイヤレス充電を利用したいユーザーは別途購入する必要があるようだ。
ワイヤレス充電器を持っていない人にとっては別途購入する手間が発生するので少し面倒に感じるかもしれないが、これについてMacお宝鑑定団Blogは、他社製スマホから「iPhone」シリーズへの乗り換え需要を見越した仕様であると伝えている。
Appleは、次期iPhoneは有機ELディスプレイの採用やワイヤレス充電に対応することで、同じ機能を搭載しているSamsungの「Galaxy」シリーズからのユーザーの流入を期待しているのだとか。「Galaxy」シリーズ用に買った充電器をそのままiPhoneで使えるのであれば、乗り換えに対するハードルが下がる。Samsungユーザーを強奪だ。
ちなみに、最近ではワイヤレス充電規格「Qi」は「Qi Ver.1.2」が主流になりつつある。この流れを考えると「iPhone 8」に搭載されるワイヤレス充電規格は「Qi Ver 1.2」になるのではないだろうか。
同規格は、最大15Wでの充電が可能なので実用的な充電速度が実現できる可能性が高い。車のダッシュボードやデスクの上に充電パッドを置いておけば、あとは載せるだけで充電ができる。これはかなり便利かもしれない。
ちなみに次期iPhoneには、「Lightning to 3.5mm Headphone Jack Adapter」は同梱されず、また「USB-C to Lightning Cable」に関しては別売りが継続されるとのこと。