先日、総務省によるスマホ販売に関するガイドラインの改正が正式に発表され、「実質0円販売」などを例外なく禁止する方針となっていることが明らかになった。
この際に総務省は、「SIMロック解除」ができるようになるまでの期間の短縮についても改正する方針であることを示したが、この「SIMロック」解除を一部不要にさせる方針であることが分かった。
総務省、スマホ販売のガイドライン改正を正式に発表 スマホ「実質0円」の抜け道も禁止へ
先日、総務省は「iPhone 7」などの最新端末の購入補助減額を求め、同時に週末や月末など期間限定でキャッシュバックの増額をすることも禁止するよう要請していたことをお伝えしたが、正式にガイドラインが改正されることが発表された。 NHKニュー...
同一回線であれば「SIMロック」が不要に
日本経済新聞によると、総務省は各キャリアに対し、同一回線を利用した格安SIMに乗り換える際、もともと使用していたスマホの「SIMロック」解除を伴わずに使用ができるようにする方針であることが判明。
現状では、大手通信キャリアのうち、auとソフトバンクに関しては格安SIMを使用する際は「SIMロック」の解除が必要だった。
例えばauからUQモバイル、ソフトバンクからワイモバイルなどでは、同じ回線を使用しているにも関わらず、SIMカードを入れ替えるだけでは格安スマホを利用できない(docomoはもともと不要)。
だが、今回の総務省の要請によって、同じ回線を利用している場合に限り、SIMロック解除をせずとも、格安SIMを利用することが可能になる。
現状、複雑になりすぎているSIMロック規制や格安SIM事情が、いくらか簡便化されることになるので、ユーザーとしては地味に嬉しい変更点。
総務省としても、スマホ料金の値下げ(競争)を促す狙いがあるとみられ、メリットも多い。安さ、サービスの質など様々な点で競争が起こり、将来的にはユーザー目線で品質の高いサービスが増えることを、個人的には期待したい。