将来的には、Macのディスプレイがタッチスクリーンになって、iOS端末のようにより直感的な操作が可能になるーー。
Appleが取得した数々の特許などから、こんな淡い期待を抱いているユーザーも多いのはないかと思うが、残念ながらこれは当面実現することはなさそうだ。
Appleのワールドワイドマーケティング担当の上級副社長フィル・シラー氏が、Macへのタッチスクリーン搭載を完全否定している。
Macのディスプレイがマルチタッチに対応する日はまだ遠い
BackChannelによると、フィル・シラー氏は「MacBook」などのMac製品に対して、「マルチタッチスクリーンを搭載するのはあまり得策は言えない」と、タッチスクリーンの搭載について否定的な考えであることが判明。
将来的に、「MacBook」シリーズにマルチタッチスクリーンが搭載する可能性が非常に低くなっている。
同氏は、Apple社内でもここ数年間、マルチタッチスクリーンを「Mac」に搭載するテストを実施していたことを明かし、これらはMacに載せるべきではないと判断したことを説明している。
これらが実現しない理由は非常に単純だ。それは、「ユーザーが混乱するから」。
Appleは現在、Macシリーズとして「MacBook」や「MacBook Pro」などのラップトップ端末の他に、「iMac」というデスクトップ端末を販売している。
同氏は「MacBook」シリーズにマルチタッチスクリーンを搭載することは悪いことだとは思っていないようだが、もしマルチタッチスクリーンを「MacBook」シリーズに搭載した場合、マルチタッチスクリーンを搭載しない「iMac」との違いにユーザーは戸惑うことになるだろうと指摘。
もちろん、「iMac」にも同スクリーンを搭載することで、この問題を解決することも可能だとは思うが、キーボードやマウスなどのユーザーインタラクションデバイスがディスプレイから離れていることが、結果的にユーザビリティを下げることに繋がると考えているようだ。
僕を含む全ての「iMac」ユーザーが、マルチタッチスクリーンの搭載を求めているとは考えづらく、プラットフォーム全体を考えた時に、一部の端末にだけマルチタッチスクリーンを搭載するのは現実的ではないということなのだろう。
だからと言って、Appleはマルチタッチスクリーンの搭載を一切考えていないわけではない。
現に、まもなく出荷予定の「MacBook Pro (Late 2016)」には「Touch Bar」というタッチディスプレイが新たに搭載され、ユーザーはMacをより直感的に操作できるようになる。
「Touch Bar」についての評価は、今後ユーザーの手に行き渡ることで判明するものと思われるが、各メディアのハンズオン動画やレビューを見る限り、好意的に受け止められている印象。個人的にもとても楽しみにしている。
ちなみに、「MacBook Pro (Late 2016)」では、今までの端子類が全て見直されており、イヤフォンジャック以外の端子が全て「USB-C/Thuderbolt 3」ポートに置き換わっている。
これについては、不満があるユーザーも多いとは思うが、フィル・シラーによれば、Appleの選択としては正しい決断だったとのことだ。
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