
HTC NIPPONは、同社初となるAIグラス「VIVE Eagle(バイブ イーグル)」の国内発売を発表した。4月21日よりauオンラインショップで予約を開始し、4月24日に発売を予定している。メーカー希望小売価格は82,500円(税込)から。
全国約70箇所のauショップ等で実機展示が行われるほか、サンクス・オプティカル・グループや眼鏡市場との提携により度付きレンズへの交換にも対応する。
「VIVE Eagle」が国内発売。生活に寄り添う「パーソナルAI」への転換

本製品は、VIVEブランド初のメガネ型ウェアラブルとして「Style Meets Intelligence」をコンセプトに掲げた軽量なAIグラス製品。スマートフォンの画面を見る従来のスタイルから、日常の視界にAIが自然に寄り添う形への進化を目指したデバイスだ。効率化のためのツールではなく、ユーザーの心や生活に寄り添う「パーソナルAI」という立ち位置を明確にしている。

開発の背景には、ユーザーのAIの利用実態に関するデータがある。調査によると、AIへのクエリの約7割は仕事以外の個人的な内容で占められており、思考の整理や日常のサポートといった用途で活用されるケースが多いという。
こうした利用傾向を踏まえ、本製品は自然言語による対話を中心に設計。ユーザーの状況をリアルタイムで捉えながら、必要な情報やサポートを提示することを目指している。

本体は一般的なメガネに近い形状と装着感を実現し、重量は約49グラムに抑えられている。各パーツをサブミリ単位で設計することで軽量化を実現し、長時間の装着でも負担になりにくいようにした。
バッテリーは音楽再生で最大4.5時間、待機状態で36時間以上持続する。マグネット式の充電方式を採用しており、10分間の充電で約50%まで回復する急速充電にも対応した。また、IP54相当の防水・防塵性能を備え、屋外での利用にも配慮されている。
レンズには光学技術で定評のあるZEISS製を採用し、UV400に対応。クリア、サングラス、調光レンズの3種類の選択肢が用意され、鼻パッドやテンプルの調整も可能だ。




カラーラインアップはクリアレンズとサングラスレンズがBerry、Coffee、Grey、Blackの4色展開、調光レンズはBlack1色のみ。レンズサイズはBerryとCoffeeがMサイズのみ、GreyとBlackはMサイズに加えてLサイズも選択可能だ。
価格はクリアレンズとサングラスレンズが82,500円、調光レンズが98,000円だ(どちらも税込)。








視界がそのまま翻訳機に、プライバシーにも配慮した設計

AI機能では、独自の「VIVE AI」が40以上の言語に対応。視界に入った外国語の看板やメニューをリアルタイムで翻訳できるほか、目の前の対象物を認識し、情報を取得するといった操作も、音声やボタン操作でスムーズに行える。
また、特定のAIエンジンに依存せず、GeminiやChatGPTなど外部AIとの連携にも対応。iPhoneやAndroidのアシスタント機能とも組み合わせて利用でき、進化の速いAI環境に柔軟に追従できる設計となっている。



カメラは視線に近い位置に配置されており、見たままの風景を自然な視点で記録できる。手ブレ補正や水平補正、HDR撮影にも対応し、移動中でも安定した映像を残せる。
撮影時には正面のLEDが点灯し、周囲に録画中であることを知らせる仕様を採用。さらに、装着者がこのLED部分を指で覆ったり、撮影されている側が「撮影をやめて」と制止すると録画が停止する仕組みを備えるなど、プライバシーへの配慮も組み込まれている。

音響面では、耳を塞がないオープンイヤー設計を採用。周囲の音を把握しながら、指向性スピーカーによって音漏れを抑えた再生が可能だ。通話時にはノイズキャンセリング機能が働き、騒がしい環境でもクリアな音声通話を実現する。
開発者向けにはSDKも提供されており、法人用途を見据えたカスタマイズにも対応。ハードウェアとソフトウェア、サポートを組み合わせた形で、次世代のAIプラットフォームとしての展開を図る。




