写真・動画が撮れるXREAL One専用カメラ 「XREAL Eye」 発表。3DoF→6DoFで自由度が大幅向上

ARグラスの開発で知られるXREALは、同社最新ARグラス「XREAL One」専用の新アクセサリ「XREAL Eye」を発表。2025年5月14日(水)15時より同社公式サイトおよび取扱販売店にて予約受付を開始する。価格は13,980円(税込)、6月下旬より販売開始する。

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「XREAL One」とは何か

XREAL Oneは、2024年に登場したXREALの最新ARグラス。軽量でありながら高精細な空間ディスプレイ表示を実現し、動画視聴やゲーム、リモート作業など多用途に対応する。USB Type-CでスマートフォンやPCと接続可能なこのグラスは、目の前に最大330インチ相当の仮想スクリーンを出現させるという、まさに“ポータブルな映画館”としても注目を集めた。

ただし、対応する動きは3DoF(上下左右の首の動きや回転)に限定されており、ユーザーが前後に動いても仮想ディスプレイの位置は追従せず、空間内での自由度には制限があった。

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XREAL Oneを6DoF対応グラスに変えるカメラモジュール

今回登場するXREAL Eyeは、その3DoFの制限を打破するアドオン型アクセサリ。Xreal Oneに装着するだけで移動の検知も加えた6DoFに対応し、ユーザーが前後左右に動いた際にも、仮想ディスプレイの位置が空間上に固定されて表示されるようになる。

つまり、自分の好きな距離感で画面を配置し、その状態を維持したまま動き回ることが可能になるのだ。スポーツ観戦や映画鑑賞では奥行きある没入感を、作業では手元に仮想ウィンドウを並べるといった新しい使い方が実現する。

本体は極めてコンパクトで、重量はわずか1.35g。XREAL Oneに装着したところで全く違いが感じられないため、引き続き長時間使用が可能だ。

XREAL Eyeの大きな特徴は、6DoF対応だけに留まらない。高性能なカメラモジュールを内蔵し、写真・動画の撮影も可能だ。

撮影はマルチファンクションボタンから変化するシャッターボタンで行う。短押しで写真、長押しで動画撮影が開始され、最大60秒までの録画が可能。動画撮影時にはXREAL ARグラス内蔵のステレオマイクを活用し、臨場感のある音声記録も実現している。

撮影開始時にはシャッター音・録画開始音が鳴るほか、LEDが必ず点灯する仕様になっており、周囲へのプライバシー配慮がなされている。

主な撮影機能は以下の通り。

  • 写真解像度:2016×1512(JPEG形式)
  • 動画解像度:1600×1200(MP4形式)
  • フレームレート:30FPS / 60FPS切り替え対応
  • 手ブレ補正:EIS(電子式)
  • ノイズリダクション、アンチエイリアシング搭載
  • 録画時間設定:15秒 / 30秒 / 60秒(ARグラス側メニューより選択)

記録データは内蔵フラッシュメモリ(最大2GB)に保存され、USB Type-C経由でPCやスマートデバイスに手動転送が可能。XREAL Beam Pro使用時には、Beam Pro側への直接保存にも対応する。

XREAL Eyeの登場により、XREAL Oneは単なるARビューワーから、現実と仮想空間のインタラクションを記録・共有する「カメラ付きARツール」へと進化する。現実世界と仮想空間の融合を、写真や動画という形で記録できることは、日常記録、映像制作、XRコンテンツ開発など多様な用途で大きな可能性を秘める。

発売は6月下旬を予定。XREAL公式ストアAmazon.co.jp楽天市場などで販売される。すでにXREAL Oneを活用しているユーザーにとっては、機能性・自由度ともに飛躍的に向上するアップグレードアイテムといえるだろう。

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XREAL取材
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