Lightning搭載のiPhone SE/iPhone 14がスイスで販売終了。年末に他欧州国にも拡大へ

Appleはスイス国内において、iPhone SE (第3世代)、およびiPhone 14、iPhone 14 Plusの販売を終了したことがわかった。米Apple系メディアMacRumorsが21日伝えた。

日本や米国などでは販売が継続されているものの、今後ほかの欧州国でも同様に販売が終了するものとみられる。

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スイスでiPhone SE/iPhone 14が販売終了

最新の 「iPhone 16 Pro」 のUSB-Cコネクタ

Appleがこれらのデバイスを販売終了する背景には、EU国内で施行される法律があるとみられる。

その法律とは、EU圏内で販売されるすべての有線充電用コネクタを搭載するスマートフォンにはUSB-Cポートの搭載を義務付けるというもので、iPhone 15以降のモデルにはLightningコネクタが搭載されているが、それ以前のiPhone SE (第3世代)、iPhone 14、iPhone 14 PlusにはLightningコネクタが搭載されていることから、これらのモデルを法律施行後は販売ができなくなる見通しだ。

スイスはEU加盟国ではないため、EUにおける規則はスイス国内で自動適用はされないものの、EU単一市場との取引を維持するために、EUとの間で地域間協定を締結し、EUの規制に合わせて自国の規則を更新している。

今後影響を受ける国は、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデンなどのEU加盟国27カ国。フランスのApple系メディアiGenerationによると、法律が施行される12月28日からiPhone SE (第3世代)、iPhone 14、iPhone 14 Plusの3モデルが販売終了になるという。

イギリスはEUから脱退しているため影響は受けないものとみられるが、北アイルランドについてはスイスと同様にEU単一市場に参加しているため、販売が終了する可能性がありそうだ。

iPhone 14シリーズについてはすでに2世代前のモデルであるため販売を終了したとしても売上には大きく影響しない可能性が高いが、iPhone SEについてはエントリーモデルということもありAppleにとって打撃になる可能性がある。

しかし、Appleは2025年3月にもUSB-Cコネクタを搭載した新型のiPhone SEを発売するとの見方が市場で広がっており、前述の法律の影響はAppleにとって軽微なものであると予想される。

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