Adobeはデザイン共同編集ツールの 「Figma」 を買収すると発表した。現地時間9月15日、AdobeとFigmaは約200億ドル(2兆8千億円)の現金および株式で買収することに合意した。買収は2023年に完了する見通し。
Figmaは、2012年にDylan Field氏とEvan Wallace氏によって設立された、ブラウザ上で操作できるUI/UXデザイン共同編集ツール。チームで共同編集可能なデザイン設計のプラットフォームで、世界中のどこにいてもチームメンバーとブレーンストーミングをしたり、デザインを設計・構築することが可能。
変更した内容は常にクラウドへアップロードされ、最新の情報をチームメンバーに共有できる。修正の依頼や検討の余地がある場所などにコメントを残したり、音声ミーティングができる機能等も用意されている。
同サービスは海外企業ではGoogleやMicrosoft、Dropbox、Twitter、New York Times、Uber、Volvo、Booking.comなどが利用しており、国内では楽天グループのほか、ヤフーやLINE、リクルート等が使用している。ユーザーの内訳は約2割が米国、残る8割が米国外のユーザーとなっており、収益の50%は米国外からもたらされる。米国以外の地域における展開に対してより積極的に投資していくことを考えている。
今回の買収によりFigmaはAdobeの傘下で今後もビジネスを展開していくことになるが、ブランドについても今後も維持する方針となっており、共同創業者兼CEOのDylan Field氏のもとで、これまで通り独立した形でサービスを提供していくとのことだ。
関連リンク:Adobe – Adobe to Acquire Figma
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(画像提供:Figma)