先日のアップデートで、ポケモンの出現位置を視覚的に確認することができる一部の外部ツールがブロックされるという事件が発生していたが、どうやらそれはサーバーの負荷を鑑みての対応だったようだ。
「ポケモンGO」の開発元Nianticによると、「ポケビジョン」や「Pokewhere」などのサードパーティ製ツールに対するアクセス制限を実施した理由は、これらのサービスが「ポケモンGO」に多大なサーバー負荷をかけていたためであったと説明している。
サードパーティ製ツールのアクセスを制限したことで、サーバー負荷が激減
公式サイトに掲載されたNianticのCEOジョン・ハンケ氏の投稿によると、サードパーティ製ツールが新たにサービス開始国や地域を増やすことを難しくしていたことが明かされており、いかにサーバー負荷が大きかったかが判明している。
こちらが、外部ツールをアクセス権限した時のサーバー負荷を表したグラフだ。これらのツールがアクセス制限された時に大きくサーバーリソースが開放されていることが一目瞭然だ。
ネット回線を使ったサービスは、どうしてもトラフィックに見合ったサーバーが必要で、負荷がかかればそれだけ多くのサーバーが必要になる。
サーバー運用費も決して安いものではなく、サーバー数が多ければそれだけ膨大のコストがかかるだろう。「ポケモンGO」の場合は大半が外部ツールによるものであったことが判明しており、その影響で日本を含む各国のサービス展開が遅れていたという一面があったようだ。
現在もポケモンの位置を特定できる外部ツールが存在するが、これらのサーバー負荷を考えると、先日アクセス制限された「ポケビジョン」のように、そのほかの外部ツールもブロックされる可能性があるようだ。
ちなみに、これらのサービスが人気になった第一の理由は、言わずもがな正式版の「ポケモンGO」にポケモンを探す機能が備わっていないから。
正確に言うと備わっていたのだが、それがうまく機能せず、先日のアップデートでこれらの機能が削除されていた。同社は現在、「足あと(3ステップ)」機能の再導入に向けて動いているとのこと。
[ via Gamespark ]