【週刊イモリ】みんなちがって、みんないい(サンショウウオ的な意味で)  (2016/07/30号)

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関東も無事に梅雨明けし、やっと夏本番が到来だ。8月は1年の中でもビッグイベントの「お盆休み」があるので、旅行に行ったり、実家に帰省したりする人が多いのではないだろうか。

僕の場合、お盆休みは何かと混み合うので、ちょっと早い7月末くらいからマイカーでどこかに遊びに行ったりしているのだが、今年の旅行先は「ねぶた祭り」で有名な本州最北端の「青森」だ!

関東から東北道をずっと北上すると、大体7時間~9時間くらい。長時間のドライブはちょっと大変かもしれないが、普段は遠すぎてなかなか行けないところなので、しっかり堪能してこようと思っている。今回は旅行記を書こうかなと思っているので、お楽しみに!

さて、今週号の「週刊イモリ」では、陸上での生活にも大分慣れてきたサンショウウオたちの個性について、ちょっと触れていきたい。

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兄弟なのに個性がありすぎる?

サンショウウオたちが陸上に上がってから早3ヶ月。最初はとにかく隠れることに必死で、暗い場所や狭い場所に全員で固まったりしていた彼らだが、最近は天敵がいないことを理解したのか、実にのびのびと自分らしく振舞うことが多くなってきた。

そんな彼らは同じ卵塊の中にいた兄弟なのだが、同じ親から生まれてきたとはいえ、個体差が結構激しい。

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例えば、一番個性がよく分かる部分といえば体の色で、写真だとちょっと分かりにくいかもしれないが、真っ黒な子もいれば、灰色の子もいるような状態だ。

また、好きな場所や性格もそれぞれ違うようで、水槽の壁をよじ登るのが好きな子もいれば、水槽の端っこが好きな子、水槽内をのそのそ動き回るのが好きな子や、水苔のお布団に頭まですっぽり入って常に隠れている子…などなど、挙げていくとキリがない。

エサを食べに来る時も、他のサンショウウオを押しのけて我先にエサにありつこうとする子もいれば、水苔にしっかり隠れて自分からはエサを食べにこない子もいる。

エサの時は、40匹もいるとかなり時間がかかるので、できれば自分から食べに来てくれると手っ取り早くて助かるのだが、どうしても水苔から体を出したくないという子がいるのも事実。エサをやるにも一苦労だ。

トウキョウサンショウウオ

こんな具合で、これほどまでに個性がよく目立つ40匹のサンショウウオたち。これから大きくなるにつれて行動パターンなどは少しずつ変化してくるとは思うのだが、将来的にはどんな風に成長していくのだろうか。今後が楽しみだ。

ちなみに我が家のイモリたちは種類も生まれも別々で、体の大きさも全く違うが、思考回路や行動パターンはほとんど一緒だ。同じ両生類とはいえ、違う生き物に分類されている以上違う生態だと思っていたが、かなり似た生き物であることは間違いなさそうだ。

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