昨年のWWDC20にて、AppleはすべてのMacの内蔵プロセッサを、Intel製のものからApple Siliconに置き換えることを宣言した。
昨年11月には、初のApple Silicon 「M1チップ」 を搭載したMacBook Air、MacBook Pro、Mac miniを発売。さらに、 M1チップを搭載した24インチiMacが今年4月に発売している。
これらのモデルは、いずれもMacのラインナップの中でもエントリーモデルに該当する製品。Appleの宣言どおりであれば、近いうちにハイエンドモデルである上位版MacBook ProやMac Proなども高性能プロセッサを内蔵し登場するはず。
この残る製品について、Bloombergの著名記者Mark Gurman氏が最新のニュースレターの中で言及している。
Apple Silicon搭載Macの今後の発表スケジュールを著名記者が予想
Mark Gurman氏の報告によれば、AppleはMacのApple Silicon化を2022年末までに完了させる計画であるとのこと。
まずは、噂されているM1Xチップを搭載したMacBook Proについては今後数ヶ月以内に発売予定。さらに高性能なMac miniも、M1Xチップ搭載MacBook Proのすぐあとに登場するという。
2022年末までには、iMacシリーズもApple Siliconに完全移行を果たすとのこと。つまり、上位モデルとして噂されている30インチ級iMacは、2022年に登場することが予想される。もしかすると、あと1年程度、登場を待つ必要があるのかもしれない。
現在販売中のM1 Macシリーズ
新型MacBook Airと新型MacBook Proも2022年内に投入予定。MacBook Airについては2022年にデザインが刷新され、次期MacBook Proに搭載されると噂の “MagSafe” が搭載されるとのこと。つまり、一部仕様は M1チップを搭載する次期MacBook Proに近くなる可能性が高い。MacBook Airのファンは来年の新製品の登場にも期待となる。
さらに以前に噂があった小型Mac Proについても2022年後半に登場する予定。ただしMac Proについては、依然としてIntelプロセッサを搭載したモデルが投入される計画もあるようで、IntelのXeon W 3300プロセッサが採用されるとの噂もある。
Mark Gurman氏の情報を参考に、MacのApple Silicon化のロードマップを表にまとめると以下のとおりとなる。
2020年6月 (WWDC2020) |
Apple Siliconへの移行計画発表 |
---|---|
2020年11月 | MacBook Air (M1) 発表 MacBook Pro (M1) 発表 Mac mini (M1) 発表 |
2021年4月 | iMac 24inch (M1) 発表 |
数ヶ月以内 (2021年後半) |
MacBook Pro (M1X?) 発表 |
---|---|
↑のすぐあと | 高性能Mac mini 発表 |
2022年後半 | 小型Mac Pro 発表 |
2022年末まで | iMac (M1X?) 発表 |
2022年内 | 次期MacBook Pro (M2 or M2X?) 発表 次期MacBook Air (M2 or M2X?) 発表 |
AppleはWWDC20の時点で、MacのApple Silicon化を2年で進めると主張した。中には2022年末に登場するモデルもあるようなので、厳密には2年以内にすべてのMacのApple Silicon化を達成できるわけではないようだが、とはいえその “オーバーラン” も半年程度で済むようだ。
いずれにせよ、Appleは今年から来年にかけて多くの新型Macを投入する模様。 自社チップ導入により、ラップトップ市場の覇権を確実なものにしようとしているAppleの動向には今後も目が離せなさそうだ。
(via 9to5Mac)
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