AppleはやはりMagSafeに対応したバッテリーパックを開発中で、近いうちに発売することを計画しているようだ。
米メディアBloombergの記者Mark Gurman氏は現地時間19日、「AppleがiPhone用の磁気バッテリーパックアタッチメントの開発に取り組んでいる」 と報じた。これは、Smart Battery Caseの代替製品になる可能性がある。
Apple純正のMagSafe対応バッテリーパックが開発中
iPhone 12に搭載されている 「MagSafe」 。iPhoneの背面に搭載されたマグネット吸着式ワイヤレス充電機構のことだ。同システムに対応したワイヤレス充電器とiPhoneは磁力の力で常に正しい位置にくっつき、常に効率よくワイヤレス充電することが可能だ。
MagSafeを活用したアクセサリはすでにいくつか販売されているが、いよいよ同機構を搭載したモバイルバッテリーを発売する計画がAppleにはあるようだ。
MagSafe対応モバイルバッテリー 「CIO-MB5000-MAG」
Mark Gurman氏によると、Appleはすでに1年近く同製品の開発に取り組んでいるとのこと。プロトタイプの段階では白いゴムで作られていたという。
社内テストではマグネットの吸着力に関しては十分と評価されているものの、iPhoneがバッテリーパックが過熱していると誤って認識してしまう問題や、ケースの装着有無による調整など複数の問題を抱えていて、開発は遅れているという。
当初の計画では、iPhone 12の発売から数ヶ月後に投入する計画だったというが、開発にこれ以上の遅れが発生した場合、Appleは同製品の発売を今後さらに遅らせる、あるいは中止する可能性があるとMark Gurman氏は伝えている。
今月16日に開発者向けに配信された 「iOS 14.5 Beta 2」 においてその痕跡が見つかっていたことから、発売はまもなくであるとみられていたが、もしかすると発売はまだ少し先になるのかもしれない。
iPhoneのバッテリーパックといえば、Appleは過去のモデル向けにSmart Battery Caseを発売してきた。保護ケースの中にバッテリーを内蔵させ、iPhoneの駆動時間を長くするためのものだ。
一部ユーザーから根強い要望があるSmart Battery Caseは、iPhone 12シリーズからMagSafeを利用したモバイルバッテリーに変貌する可能性が高そうだ。
ちなみに、MacRumorsのライターのひとりであるSteve Moser氏の発見によれば、噂のバッテリーパックには、iPhoneのバッテリー寿命や充電効率を低下させないため、iPhoneのバッテリー残量をフルまで充電せず意図的に90%に抑える仕組みが導入されていると伝えられている。
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