現地時間6月22日、Appleは年次開発者会議 「WWDC20」 の基調講演をオンラインで配信。その中で、AirPods Proに新機能 「Spatial Audio」 を追加実装することを発表した。また、デバイス間の移動もよりシームレスなものになるようだ。
空間オーディオ 「Spatial Audio」
AirPods Proに導入される 「Spatial Audio」 という機能は、いわゆる空間オーディオ機能と呼ばれる技術だ。サラウンドコンテンツを再生する際に立体的に音声が聞こえるため、ドラマや映画などを高い没入感で楽しむことが可能だ。
同機能を利用できるのは5.1chサラウンド、7.1chサラウンド、Dolby Atmosに対応するコンテンツを再生するときのみ。
ちなみにAppleによれば、この機能は単にサラウンド音声を再生するだけでなく、AirPods Proに内蔵されている加速度センサーやジャイロセンサーを駆使して、頭の動きをトラッキングすることで、音の出し方を常にモニタリング・コントロールするという。
この機能によって頭が動いたとしても音がブレずに聞こえるようになり、常に快適で正確な音声を聴くことが可能だ。
デバイス間の移動もスムーズに
さらにAppleは、デバイス間の行き来をより簡単にできる機能をAirPodsに実装することを発表した。
これまでもAirPodsは接続がスムーズだったが、デバイス間の行き来をする場合においては、再度ペアリングをし直す必要があった。しかし、今後のアップデートによって、AirPodsはタスクに応じてデバイスのペアリング先を自動で切り替えできるようになる。たとえばMacで音楽を聴いている際ににかかってきた電話をiPhoneで受けたとしても、AirPodsに電話の音声が流れるといった具合だ。
この機能は今秋に提供されるファームウェアアップデートによって利用できるようになるという。
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