Appleが今年10月に発売した新型完全ワイヤレスイヤホン 「AirPods Pro」 は、ノイズキャンセリング機能など従来のAirPodsから大きな進化があっただけでなく、レイテンシー(音の遅延)が低くなったと各所から報告が上がっている。
レイテンシーが低くなったことについては当サイトのレビューでも述べたが、このAirPods Proのレイテンシーについて、ミュージシャンでありソフトウェア開発者でもあるStephen Coyle氏が従来のAirPodsと比較した検証結果を報告しているので紹介したい。
AirPods Proのレイテンシーは従来モデルよりも改善されていることが判明
Stephen Coyle氏はAirPods Proのレイテンシーを調べるため、AirPods Proをガンマイクの近くに配置して取り込んだ音と、ユーザーが実際にリズムゲームで画面をタップした瞬間とでどれほどの遅延があるのかを比較した。
検証の結果、AirPods Proのレイテンシーは144ms(ミリ秒)。初代AirPodsは274ms、同じH1チップを搭載したAirPods(第2世代)でも178msのレイテンシーがあったことから、AirPods Proのレイテンシーはかなり改善されていることが証明できた。
特に大きな変化が感じられるのは、AirPods(初代)とAirPods Proの差。AirPods Proとのレイテンシーの差は130msで、これほどの差があると映像やゲームの音の遅延は雲泥の差だ。実際、AirPods(初代)とAirPods Proではゲームがプレイできるかできないかくらいの差があるため、この検証の結果に間違いはなさそうだ。
もしiPhoneやiPadでリズムゲームを遊ぶ機会が多いのであれば、やはりAirPods Proがいまのところ一番快適にプレイできそうだ。音の遅延に悩まされている方はぜひ購入を検討してみていただきたい。
ちなみに、Stephen Coyle氏が今回のレイテンシーの計測に利用したリズムゲームは同氏が開発した 「Tapt」 というアプリ。App Storeで購入することができるため、遊んでみたい方はApp Storeをチェックしてみよう。
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[ via 9to5Mac ]