Siriが、純正メッセージアプリではなくLINEやFacebookメッセンジャーなどのサードパーティ製アプリを優先的に起動できるようになるようだ。
Appleは2019年内にメッセージアプリを提供するサードパーティに対してSiriを開放するソフトウェアアップデートを提供予定。米Bloombergが報じている。
Siriでサードパーティ製アプリがさらに快適に
各メッセージアプリに提供されるSiriはかなり便利かもしれない。というのも、Siriは相手とのメッセージのやりとりでもっとも頻繁に利用するメッセージアプリを自動で判別し、そのサービスでメッセージを送ろうとするからだ。例えば、Skypeを利用する機会が多い人がSiriに対して 「XXXさんに ”今から帰る” とメッセージを送って」 と言うと、iMessageなどの純正アプリではなくSkype経由でメッセージを送信してくれる。これまでは 「SkypeでXXXさんに “今から帰る” とメッセージを送って」 と伝える必要があった。
ただし、デフォルトで使用するメッセージアプリをユーザーが指定することはできないため、もしデフォルト化したい場合は何回かそのサービスを使って、Siriに ”使用頻度が高い” と認識させる必要がある。
この対応は、Appleが自社製のアプリを優遇していると批判を受けていることに原因があるようだ。Appleの純正アプリが増えてきており、さらにApp Storeで自社アプリを上位に表示するなど、他社のサービスよりも自社のサービスを優遇しているという批判が今年7月から起きている。
Appleは今年9月に自社アプリが上位に表示されないようアルゴリズムを変更。そしてApp Storeに存在するアプリのうち、自社製アプリが占める割合は0.000002%に過ぎないことを主張しているが、このSiriのサードパーティアプリへの開放はこうした批判をかわす狙いもあるのかもしれない。
ちなみに、メッセージアプリだけでなく通話アプリでも同様の措置が取られるとのことで、それはいつ頃になるのかについては現時点では分かっていない。
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