Appleが2018年に発売を予定している3つのiPhoneのうち、5.8インチと6.5インチのモデルには有機ELディスプレイが搭載され、6.1インチのモデルには液晶ディスプレイが搭載されると噂されている。
最近はこの6.1インチの液晶ディスプレイ搭載モデルに関する情報が多くなってきているが、台湾メディアの Commercial Timesによると、同モデルの液晶ディスプレイはこれまでのiPhoneよりも高度な技術が用いられたものになるとのこと。
6.1インチiPhoneの解像度は2,160×1,080、画面比率は18:9に
Commercial Timesのレポートによれば、6.1インチ液晶ディスプレイを搭載したiPhoneは、ジャパンディスプレイ(JDI)の「フルアクティブ」技術が採用されるとのこと。従来型の「iPhone 8 / 8 Plus」とは異なり、ベゼルレスデザインになることが予想されている。
同技術を採用することによって、画面の外側4辺はすべて0.5mm幅になり、「iPhone X」に負けず劣らず(むしろiPhone Xよりもベゼルは狭い?)な極狭ベゼルになるとのこと。
さらに、Commercial Timesは、6.1インチ液晶モデルの画面解像度は2,160×1,080で、画面比率は18:9であると伝えている。そのため、1インチあたりのピクセル数を示すppiは395とかなり高いものになるとのこと。
端末名 | 画面サイズ | 解像度 |
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6.1インチ液晶iPhone (端末名未定) |
6.1インチ | 2,160×1,080ピクセル (395ppi) |
iPhone 8 | 4.7インチ | 1,334 x 750ピクセル (326ppi) |
iPhone 8 Plus | 5.5インチ | 1,920 x 1,080ピクセル (401ppi) |
iPhone X | 5.8インチ | 2,436 x 1,125ピクセル (458ppi) |
Commercial timesの予測
ただし、この予想はKGI Securiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏の予想と少々異り、同氏は6.1インチ液晶モデルの画面は320~330ppiになると予想している。どちらが正しいのかは分からないが、Kuo氏の予想が大きく外れるというのは正直なところ考えにくい。
なぜ、Appleが液晶モデルを作ろうとしているのか、その理由は本日公開の別記事で述べた通り。
有機ELディスプレイを搭載せず、いくつかの機能をドロップさせることによって、製造コストを安くする。その結果、端末価格を安く設定することができ、中国をはじめとした新興国市場で、iPhoneの販売台数を増やすことができる、という算段だ。
6.1インチモデルは、液晶ディスプレイを搭載しながら、「iPhone X」と同じデザインを採用するとされている。それらを安価に実現するには、JDIの「フルアクティブ」技術などの採用や、徹底したコスト削減が必要になるだろう。ちなみに、内部の設計として積層型のロジックボードやL字型のバッテリーの搭載も行われない予定であると、Ming-Chi Kuo氏は予想している。
[ via MacRumors ]