「YOYOVAC 圧縮トラベルバッグ」 レビュー|大量の衣服もわずか1分でぺたんこ、「探す」 にも対応した次世代の圧縮袋だ

旅行好きや出張族にとって、荷物の圧縮と収納は永遠の課題。特に衣類などのかさばる荷物はなるべく小さくコンパクトにしたいものだ。

衣類などを入れて手でクルクルと巻いて空気を抜く圧縮袋を活用している人もいると思うが、ホテルのチェックアウトの時間が迫るなか、急いで準備をしなければいけないタイミングで悠長に手でクルクルと圧縮していられない。

そんな悩みを解決してくれるのが、HONGKONG CHAMLUN SCI-TECH LIMITEDが開発した 「YOYOVAC (ヨヨバック)」 だ。

4月15日より、応援購入サイト「Makuake」にて先行販売がスタートした本製品は、最大90%の圧縮率とスマートな機能性を両立した次世代の圧縮バッグとして、大きな注目を集めている。

販売に先駆けて、先行で試用させてもらうことになった筆者。都合良く台湾のIT見本市「COMPUTEX 2025」への出張を控えており、実際の旅程のなかで同製品をテストすることができたので、本稿では 「YOYOVAC」 の魅力や使用感をお伝えできればと思う。

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圧縮バッグ+ポンプで本気の省スペース化

使用感をお伝えする前に、まずYOYOVACがどういう製品なのかご紹介したいと思う。

前述のとおりYOYOVACは次世代の圧縮バッグとして注目を集めている製品だ。その理由は、わずか1分で衣類の体積を最大90%も削減できる点にある。

そんなに素早く空気が抜けるの?と思うかもしれないが、それを実現するのが付属する充電式の電動ポンプ。圧縮バッグの前面にある吸引口に電動ポンプを当てて電源をオンにするだけで、あっという間に空気を抜いてペったんこに圧縮することができる。

電動ポンプは4.6 × 4.8 × 5.8cmと驚くほどコンパクトながら、吸引力は強力で、およそ1分ほどで空気を抜き切ることができる。出発前日のギリギリになって荷物の準備をしたり、旅行先のホテルでチェックアウトに間に合うように荷物をまとめなければならないような急ぎの場面でも、素早く衣類を圧縮できる。

電動ポンプはUSB Type-Cで充電して使うタイプのため、スマートフォンなどの充電器・充電ケーブルを流用して充電できるのも便利なところ。昨今はType-Cで充電するデバイスが増えていることから、旅先で充電する必要があったとしてもほとんどの人が困ることはないはずだ。

ちなみに、電動ポンプは1回のフル充電(約90分)で最大60回使用可能。出発前にフル充電しておけば、旅行中に充電をする必要なく使い続けることができる。もちろん飛行機では手荷物として機内に持ち込めるし、預け入れ荷物に入れることもできる。

圧縮バッグ自体もかなり高機能で、高密度ポリエステル繊維と抗菌性TPUエラストマーをホットメルトプレスで加工した生地を採用。0.08mmと非常に薄いのに耐久性があり、ハサミのような鋭利なもので傷つくことはほぼなく、さらに水をはじく生地のおかげで雨などで濡れてしまっても中身を守ることができる。

ASTM G21規格準拠の抗菌性能(等級0)によってカビの発生を防げるのも魅力で、自宅での衣類や布団などの収納用途にも適している。寸法は48 × 36 × 25cm、重さは209g。

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実際に衣類を圧縮してみた

実際にYOYOVACを使って、どの程度の衣類を効率的に圧縮できるのかチェックしてみた。

YOYOVACは上からガバッと開ける上部フルオープンタイプの圧縮バッグで、畳んだ衣類をタンスにしまうような感覚でどんどん収納できる。圧縮するときのことを考えて、片側だけに衣類が寄ってしまわないようにバランスを取りながら収納していくのが上手に圧縮するコツだ。

こちらが実際に衣類を収納した様子。帰りの荷物整理のタイミングで撮影した写真なのだが、下着や靴下、ワイシャツ、Tシャツ、ズボン、パジャマなど4日分の衣類に加えて、ミニタオルやハンカチ等も一緒に収納した。

それではファスナーを閉めて、いよいよ圧縮。ファスナーは機密性がある関係でかなり固いので、ググッと力を入れて引っ張る必要がある。

ファスナーが端までしっかりと閉まったことを確認したら、吸引口に電動ポンプを当てて、スイッチオン。みるみるうちに空気が抜けていくので、圧縮バッグの表面に手を当てて平らに整えながら空気を抜き切ろう。吸引完了後には吸引口のフタを閉めるのを忘れずに。

圧縮中の音は「キュイーン」と高めの音で、家庭用掃除機ほど大きな音は出なかったが、壁が薄いビジネスホテルなどでは深夜の利用は控えた方が良さそうだ。

こちらが圧縮完了後の様子。スーツケースの半分くらいまで圧縮できたため、あとは空いたスペースにお土産のお菓子や充電器類、折り畳み傘、カメラ用三脚などを放り込んで収納完了だ。さすがに写真を撮影するのは憚られたが、衣類を綺麗に畳まず適当にポイポイっと放り込んで圧縮しても綺麗に畳んだときと同じくらいまで小さく圧縮できたので、帰るときくらいなら綺麗に畳む工程は省略しても大丈夫。

今回は亜熱帯地域への出張ということで薄手の衣類が多かったが、冬場の出張・旅行になるとセーターなどの厚手の服やダウンジャケット、スキーウェアなどかさばりやすいものが多くなりがち。YOYOVACの圧縮バッグならこれらも小さく圧縮できて、もっと小さなスーツケースで行くことができそうだ。

また、手でクルクルと巻きながら空気を抜くタイプの圧縮袋だと、巻くことによって握りジワが発生しやすいが、YOYOVACの場合は畳んだ状態のままで圧縮していくため、衣類にシワが発生しにくいのも嬉しいポイント。長時間フライトのあと、時差ボケや疲れでへとへとになりながらやっとの思いでホテルに到着したにもかかわらず、着ようと思っていたワイシャツがシワシワで「いまからアイロン掛けかー!」と絶望することもない。

「グローバルトラッキングタグ」で荷物の追跡もできる

YOYOVACは圧縮バッグが標準で2つ同梱されてくるのだが、このうち片方のファスナーの持ち手部分には、荷物のトラッキングに対応する「グローバルトラッキングタグ」が付属する。

このタグはAirTagやTileなどのような、いわゆる「紛失防止タグ」と呼ばれるもので、Appleの「探す」、Androidの「デバイスを探す」の両方に対応しており、これを使ってスーツケースの位置を見つけ出すことが可能だ。たとえ、運悪く飛行機でロストバゲージが起きてしまったとしても、どこの空港に行ってしまったのかくらいは確認できる。この情報をもとに空港職員にスーツケースを探してもらうこともできるはずだ。

初めてトラッキングタグを使うときには、絶縁シートを抜いたタイミングで自動でペアリングモードになるため、そのままアプリ側で操作して簡単に連携することができる。

今回の台湾出張では、台北駅のコインロッカーにスーツケースを入れるタイミングがあった。当日は同じくCOMPUTEXの取材に来ていた記者2人+筆者の3人で一緒に行動していて、全員で同じ場所にあるロッカーに荷物を預けたのだが、大きい&慣れていない駅ということもあり、回収のタイミングで3人ともロッカーの場所が分からなくなってしまった。

無事ロッカーの位置を特定

しかし、そこで役に立ったのがYOYOVACのトラッキングタグだ。iPhoneの「探す」アプリでトラッキングタグの場所をチェックすると、台北駅の「南1」の入り口近くだと判明。無事ロッカーを発見して、スーツケースを回収することができた。

トラッキングタグはスマートフォン側から音を鳴らすこともできる。もし自宅でYOYOVACをどこにしまったか分からなくなってしまっても、「ピッ、ピッ」という電子音を頼りに見つけることができるはずだ。

荷物を素早く圧縮してトラッキングまでできるYOYOVACでお金も時間も節約!

出張や旅行において、ギリギリのスケジュールの中で準備をしたり、最後の最後まで現地での思い出を作りたいとき、荷物の整理はできる限り素早く完了したいものだ。

YOYOVACは衣類をサクサク収納できて、付属の電動ポンプを使って一瞬で圧縮でき、荷物の中でも特に容量を占める衣類を小さくすることができる。特に長期の旅行や寒冷地への渡航時には、その恩恵を強く実感できるはずだ。

また、荷物の預け入れに追加料金が発生する航空会社(特にLCCが多い)を利用する場合、スーツケースは規定のサイズ以下の小さいものにして機内に持ち込むのがもっともお得。機内持ち込みだと到着後にターンテーブルで荷物が出てくるのを待つ必要もないため、ホテルや観光地に向けて最速で移動できるというメリットもある。

あと、個人的には防水仕様である点も嬉しいポイント。筆者はヨーロッパ出張時にワインやリキュールを持ち帰ることがあり、万が一にも液体物が漏れ出た場合にカバンの中のものを水没させてしまう危険性がある。YOYOVACに入れたものに限るが、被害を軽減できるという「安心感」が旅先ではとてもありがたかった。

圧縮性、耐久性、携行性、そしてトラッキング機能まで兼ね備えたYOYOVACは、旅をもっと手軽に、そして気楽にしてくれる理想の圧縮トラベルバッグだ。また、自宅での衣類の保管にも役立つことから、出張・旅行用途に限らず、多くの人に手に取っていただきたい製品だと感じた。

YOYOVACはMakuakeで応援購入を実施中で、圧縮トラベルバッグ2つと圧縮ポンプ、トラッキングタグに加えて、シューズバッグと洗濯ネット、ジッパー用オイルがセットになった通常24,000円のスタンダードセットが今なら13,500円で購入可能 (価格はいずれも税込)。このほかにも圧縮トラベルバッグが4つ同梱されるファミリーセットや、圧縮トラベルバッグ自体を単体で買い足すこともできる。

YOYOVACの応援購入プロジェクトは本日合わせてあと3日で終了となるため、欲しい人は今すぐプロジェクトページをチェックしていただきたい。

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