消費者がトレーディングカード取引を安全・安心にできる社会の実現を目指すため、株式会社ポケモンとヤフー株式会社は相互に協力し、対策を実施することについて覚書を締結したと発表した。
ポケモンとヤフー、利用規約違反の出品の削除などの対策で相互協力
本連携は、ポケモンの権利を侵害する出品や、発売前のポケモン関連商品の出品や、現物が手元にないにも関わらず出品を行なっているなど利用規約等に違反する出品に対して、連携して対処するというものだ。
具体的に、ポケモンはYahoo! JAPANに対して新商品の発売情報、商品情報などの情報を提供したり、ポケモンの権利を侵害する出品など「ヤフオク!」および「PayPayフリマ」の利用用規約等に違反するものについて通報する。
Yahoo! JAPANはポケモンからの情報提供に基づき、「ヤフオク!」およびフリマアプリ「PayPayフリマ」のサイト等において利用規約等の遵守を注意喚起したり、利用規約等に違反する出品の削除対応をする。
利用規約等に違反する出品例として、以下の3つのケースが挙げられている。
- 発売日前の出品など、商品の現物を手元に確保していない出品
- 権利侵害品の出品
- 内容が不明瞭な複数枚のトレーディングカードの出品
Yahoo! JAPANは、これまで ｢ヤフオク!｣ および ｢PayPayフリマ｣ を運営する上で、独自のガイドラインを設け、規約違反の商品の削除やパトロールによって売り場の安全を徹底したきたが、今回の覚書締結により両社継続的に協議・連携のうえ対策を実施することになる。
ポケモン関連商品としては、ポケモンが展開するトレーディングカードゲーム ｢ポケモンカードゲーム｣ で、高額な転売が一部ユーザーたちにより行われており、本来届けるべきユーザーにポケモンカードが十分に行き渡っていないことなどが社会的な問題となっていた。
この問題をめぐっては、ポケモンは今年6月にメルカリと包括連携協定の締結を発表。今回のヤフーとの覚書締結とおなじように、安全・安心に取引ができる環境を構築するため連携していくことが明らかにされていた。
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(画像：ヤフー／App Stote)