XREAL、CESで ｢XREAL Air 2 Ultra｣ 発表。デュアル3D環境センサーとコンピュータビジョン機能を備えた開発者向けARグラス

現地時間1月8日、XREALは米ラスベガスで開催されているテクノロジー見本市 ｢CES 2024｣ において、開発者向けの新型ARグラス ｢XREAL Air 2 Ultra｣ を発表した。

価格は99,800円(税込)。本日1月8日より予約販売を開始し、最新のNRSDK 2.2とともに2024年3月の出荷を予定している。なお、開発者だけでなく一般消費者も購入することは可能だ。

新型ARグラス ｢XREAL Air 2 Ultra｣ 発表

｢XREAL Air 2 Ultra｣ は、デュアル3D環境センサーおよびコンピュータビジョン機能を備え、空間コンピューティングに携わる開発者を支援するハイエンドモデルとして展開する。

解像度は両眼でフルHD。視野角は52度で、1度あたりのピクセル数 (PPD) は42。4メートル先に154インチ相当のバーチャル2Dスクリーンキャスティングを構築できる。リフレッシュレートは最大120Hz、ピーク輝度は500ニトで様々な照明条件下でも画像が鮮明に見えるとしている。

トラッキングは6DoFで、周囲の環境のマッピングや、ハンドトラッキングも利用できる。フレームはチタン製で、重量は80グラム。なお、チタン製のフレームを採用したARグラスは業界初で、搭載された3D環境センサーは現段階で市場最小のものになっているとのことだ。

テンプルは3段階で調節が可能。ノーズパッドは3つのサイズを用意する。

オーディオはシネマティックグレードを実現しているだけでなく、音の拡散を抑える指向性オーディオ技術を用いて装着者のプライバシーおよび周囲への迷惑を最小限に抑える仕組み。

XREALは、｢空間コンピューティングに関わる開発者に対して、他社ブランドに代わる手頃な価格の製品を提供することで、開発者コミュニティを活性化する態勢を整えます。｣ としていることから、Appleが今春に発売する ｢Apple Vision Pro｣ やMetaの ｢Meta Quest｣ シリーズよりも手頃な価格で提供することで、自ら空間コンピューティングの業界を活性化したい考えのようだ。

XREALによると ｢XREAL Air 2 Ultra｣ は、Appleの最新の空間ビデオ機能をサポートしているという。iPhone 15 Proで撮影した空間ビデオを、サードパーティのiPhoneアプリを使って、通常のサイドバイサイド形式に変換することで、XREAL Air 2シリーズのグラスで見ることができる。

｢XREAL Air 2 Ultra｣ の価格は99,800円(税込)。1月8日より予約販売を開始し、2024年3月の出荷を予定している。ちなみに、過去に6DoF ARグラス ｢Nreal Light｣ を購入した方向けに、｢XREAL Air 2 Ultra｣ を割引価格で買える特別キャンペーンを実施している。

(画像提供：XREAL)