2022年3月、Xiaomiは新型スマートフォン 「Redmi Note 11」 を国内向けに発売した。
本モデルは、今年1月の新製品発表イベントで発表されていたXiaomiの4Gスマートフォン。エントリーモデルに相当するスマートフォンではあるものの、6.43インチの大型有機ELディスプレイを搭載し、背面にはクアッドカメラを備えるなど、エントリーモデルとは思えないスペックに仕上がっているのが特徴だ。
今回、Xiaomi Japanから 「Redmi Note 11」 の実機をお借りしたため、実際に触ってみて感じた使用感などをお伝えする。Xiaomiの最新スマホに注目している人はぜひチェックしていただきたい。
デザイン
上記が今回お借りした 「Redmi Note 11」 の実機。カラーはトワイライトブルーだ。
本体はフラットフレームデザインの採用により、スマートな見た目と持ちやすさを両立している。角の立った側面がグリップ力を増してくれるため、手に持ったときに安心感が感じられるのが筆者の個人的なお気に入りポイントだ。背面はザラザラとした手触りで、指紋がつきにくい。
本体サイズは高さ159.87×幅73.87×厚さ8.09mm、重量はわずか179gで、カバンやポケットに入れての持ち運びにも優れる。
エントリーモデルながら、画面には6.43インチと大型の有機EL (AMOLED) ディスプレイが採用されている。解像度は2400 × 1080 (409ppi) で、DCI-P3広色域をサポート。ハイエンドモデルに劣らない綺麗な映像を楽しむことが可能だ。
最大90Hzの高リフレッシュレートに対応していて、画面のスクロールなどがヌルヌルと快適なほか、対応コンテンツを滑らかに表示してくれる。リフレッシュレートが高いと目も疲れにくいため、快適に画面を見続けられる。
画面上部にはパンチホール式の前面カメラが搭載。画素数は1300万画素だ。
背面には、5000万画素の広角カメラを含むクアッドカメラが搭載されている。カメラ性能については、後ほど実際に撮影した写真も踏まえながら詳しく紹介したい。
本体の右側面には音量調節ボタンと電源ボタンが搭載されている。電源ボタンには指紋認証センサーが内蔵されていて、ここに指をあてることで指紋認証が利用可能だ。
左側面にはSIMスロットが搭載。SIMスロットは大きめで、2枚のnanoSIMカードと1枚のmicroSDカードが同時に挿入可能だ。5G通信には対応せず、4G通信のみが利用可能。
上部側面には3.5mmヘッドホンジャックが搭載されていて、有線イヤホンが利用可能。音楽ゲームのプレイ時や、スマホでドラマや映画を観るときに音ズレが気になる人は、アクセサリ不要で有線イヤホンを接続できるので便利だ。
本体底部には通信・充電用のUSB-Cポートが搭載。同梱されてくる充電器を使うことで、最大33Wでの急速充電が利用可能だ。
CPU・GPU性能
Redmi Note 11に搭載されているSoCは、Qualcommの 「Snapdragon 680」 。同SoCがどれほどの性能なのか、ベンチマークスコアを計測してみた。
まずは 「AnTuTuベンチマーク」 の結果。総合スコアは251807、GPUスコアは37341。
次に 「Geekbench 5」 の結果。シングルコアスコアが385、マルチコアスコアが1709で、グラフィック性能を示すOpenCLのスコアは440となった。
やはりエントリーモデルということで数値は低めで、3Dゲームを高画質設定にするなど高負荷の状態でプレイしたり、本格的な画像・動画編集アプリの使用はあまりオススメできない。
ただし、普段のホーム画面での操作や、Webブラウザでの調べ物、TwitterなどのSNSをチェックする分には動作が重いと感じることはなかったため、高い処理性能を必要とするアプリを使わなければ快適という結論に至った。
ちなみに、Redmi Note 11のRAM容量は4GBで、ストレージ容量は64GB。もしストレージ容量が足りなければ、microSDカードで最大512GBまで拡張可能だ。
カメラ性能
Redmi Note 11の注目ポイントのひとつは、エントリーモデルながら背面にクアッドカメラが搭載されていること。
カメラ構成は、広角カメラ (5000万画素) +超広角カメラ (800万画素) +マクロカメラ (200万画素) +深度カメラ (200万画素) で、撮影モードや倍率を変更することでカメラを使い分けられる。
5000万画素の広角カメラで写真を撮影するには、カメラモードを 「プロ」 にして撮影する。ファイル容量が大きくなってしまうため、すべての写真をプロモードで撮影するわけにはいかないが、ここぞというときに綺麗な写真を撮影できるのは大きな強みと言えるだろう。
通常の 「写真」 モードでは、広角カメラを1200万画素の状態で撮影できるほか、倍率を0.5倍にすると超広角カメラに切り替えて撮影できる。
カメラの切り替えは少し時間がかかるため、基本的に使うカメラをあらかじめ決めておいて、あとは撮影ボタンを押すだけにしておけばシャッターチャンスを逃すことはないだろう。
超広角カメラは118度と広い視野角で撮影可能で、開けた場所で風景などをダイナミックに撮影するのに適している。
マクロカメラでは、花や虫などの小さな被写体をクローズアップして画面いっぱいに撮影できる。「写真」 モードのときに右上のハンバーガーメニューから 「マクロ」 をタップすればモードの切り替えが可能だ。
マクロカメラは画素数が低く、仕上がりがあまり綺麗ではないのが残念ではあるが、いつもとは違った雰囲気の写真が撮りたいときに使ってみると面白いかもしれない。
Redmi Note 11のカメラは、クアッドカメラでバリエーションに富んだ写真を撮影できるのはもちろんなのだが、エントリーモデルであるにもかかわらず、5000万画素の広角カメラで高精細な写真を撮影できる点が素晴らしい。
高い性能は求めないが、カメラ性能にはちょっぴりこだわりたい、そんなユーザーにRedmi Note 11はオススメのモデルと言えるだろう。
まとめ
今回は、3月に国内販売が始まった 「Redmi Note 11」 の性能をチェックした。
同スマートフォンの魅力は、6.43インチの大型有機ELディスプレイや背面のクアッドカメラなどを搭載しているにも関わらず、約2.5万円という安さで購入できること。性能は求めないが、あれこれ色々なことができるスマートフォンが欲しいというユーザーにはピッタリのモデルと言えるだろう。
気になる点としては、5G通信とFeliCaに非対応であること。特にFeliCaが非対応だと、読み取りリーダーにスマホをタッチして決済する 「タッチ決済」 が利用できない。昨今は多くのスマホがFeliCaに対応していることから、メインスマホとして使いづらいという印象を感じる人もいるかもしれない。
一応、専用アプリでQRコードやバーコードを表示して店員に読み込んでもらう 「コード決済」 ならRedmi Note 11でも問題なく利用できる。PayPayやLINE Pay、d払い、auPAY、メルペイなどが該当するため、これらの決済方法をメインで使っているなら気にする必要はないだろう。
上記をまとめると、Redmi Note 11は5G通信ができない点とタッチ決済が利用できない点にさえ気をつければ、エントリーモデルながら綺麗な画面と多彩な写真撮影が楽しめる、高機能なスマートフォンと言えるだろう。
Redmi Note 11は、Xiaomi公式ストア 「Mi.com」 や、Amazon.co.jp、楽天市場などで24,800円(税込)で販売中だ。
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・Mi.com
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製品名 | Redmi Note 11 |
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ディスプレイ | ・6.43インチ FHD+ AMOLED DotDisplay ・リフレッシュレート:90Hz ・サンプリングレート:180Hz ・解像度:2400×1080 |
サイズ | 159.87 × 73.87 × 8.09mm |
重量 | 179g |
OS | MIUI13 (Android11 ベース) |
CPU | Snapdragon 680 ・CPU:Octa-core 最大 2.4GHz ・GPU:Qualcomm Adreno 610 |
RAM+ROM | 4GB + 64GB |
背面カメラ | クアッドカメラ ・メイン:5000万画素 ・超広角:800万画素 ・マクロ:200万画素 ・深度:200万画素 |
前面カメラ | シングルカメラ ・1300万画素 |
生体認証 | ・側面指紋認証 ・AI顔認証 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
急速充電 | 33W |
外部ポート | ・USB Type-C ・3.5mmイヤホンジャック |
対応バンド | 2G:GSM:850 900 1800 1900MHz 3G:WCDMA:1/2/4/5/6/8/19 4G:LTE FDD:1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/66 4G:LTE TDD:38/40/41 |
SIMスロット | Dual SIM + MicroSD |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
NFC | 非対応 |
FeliCa | 非対応 |
防水/防塵 | IP53 |
カラー | ・グラファイトグレー ・トワイライトブルー ・スターブルー |
価格(税込) | 24,800円 (早期購入特典:22,800円) |
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