Xiaomiと『グランツーリスモ7』が提携。SU7 Ultraがゲーム内に初登場

Xiaomiの電気自動車が「グランツーリスモ」の世界に本格参入する。英ロンドンで開催された「グランツーリスモ ワールドシリーズ2025」第1戦において、Xiaomiとポリフォニー・デジタルがパートナーシップを発表。

XiaomiのフラッグシップEV「Xiaomi SU7 Ultra」が、PS5/PS4向けレースシミュレーター『グランツーリスモ7』に登場することが明らかになった。グランツーリスモシリーズにXiaomiの車両が登場するのは今回が初となる。

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XiaomiのスマートEV「SU7 Ultra」が『グランツーリスモ7』に登場

Xiaomi SU7 Ultraは、Xiaomiが2024年に発表した初のスマートEV「Xiaomi SU7」シリーズの最上位モデル。自社開発のHyperEngine V8(27,200rpm、578PS、635Nm)を搭載した3モーター構成のハイパフォーマンスカーで、最高出力1,548PS、最高速度350km/h超え、1.98秒で0-100km/hの加速という驚異的なスペックを誇る。

外装には最大21個・5.5㎡相当のカーボンファイバー製コンポーネントを採用し、最適な重量配分とラグジュアリーなクラフトマンシップを追求し、ダイナミックなパフォーマンスとエレガンスを兼ね備えたデザインに仕上がっている。

『グランツーリスモ7』に実装されるSU7 Ultraは、単に3Dモデルを用意したのではなく、Xiaomiとポリフォニー・デジタルが実車ベースの詳細な物理挙動シミュレーションを共同開発したものだ。

両社の接点は、2025年5月に北京で行われた山内一典氏(グランツーリスモの生みの親)と雷軍氏(Xiaomi会長兼CEO)の会談にまで遡る。山内氏は亦庄(イチョウ)にあるXiaomi EV工場を訪問し、SU7 Ultraの実車テストドライブを経験。さらに同車のニュルブルクリンク北コースでの走行データに触れ、そのパフォーマンスに強い感銘を受けたという。

「Xiaomiの勇気、好奇心、情熱、そしてたゆまぬ努力に深く感動しました」と山内氏は語り、この精神がグランツーリスモの理念と強く共鳴していると強調した。

実際、Xiaomi EV開発チームは、トルクベクタリングやアダプティブダンピングの高度な制御システムをニュルブルクリンク北コースなどの実戦環境で徹底的に検証。この過程で得られたデータは、同社の量産型EVにも反映されている。

雷軍氏は、「テクノロジーを通じた社会貢献」という山内氏の哲学に共感し、Xiaomiの理念と一致していると述べた上で、「グランツーリスモにXiaomi SU7 Ultraが採用されたことを光栄に思います。多くのユーザーに同社の高性能EVの魅力をご紹介できることを楽しみにしています」と語った。

また、今回の取り組みは単発では終わらない。Xiaomiとグランツーリスモは今後、「Xiaomi VISION GRAN TURISMOコンセプトカー」の共同開発にも取り組む予定であるとのことだ。

(画像:Xiaomi)

PS5Xiaomi
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