X (旧Twitter) は、投稿に対して誰が 「いいね」 をしたか分からなくなる仕様に変更することがわかった。この仕様変更は早ければ本日から行われるとのこと。現地時間6月12日、米テックメディアThe Vergeが伝えた。
誰がどんな投稿に 「いいね」 しているか分からなくなるように
The Vergeは、X内部の情報筋から入手した情報として、Xは早ければ本日6月12日より、「いいね」 の非表示化を行う予定であると伝えている。
上記の仕様変更により、他ユーザーの投稿に対して誰が 「いいね」 したか分からなくなるとのこと。また、他ユーザーのプロフィール欄からも 「いいね」 タブが見えなくなり、そのユーザーが誰に対して 「いいね」 しているかが分からなくなるという。
一方で、自分の投稿については、誰が、何人が 「いいね」 したか、引き続き確認することが可能だという。
- 他ユーザーの投稿に対して誰が 「いいね」 したか分からなくなる
- 他ユーザーのプロフィール欄から 「いいね」 タブが見えなくなる。誰に対して 「いいね」 しているか分からなくなる
- 自分の投稿に何人が 「いいね」 したかは今後も分かる
- 自分の投稿に誰が 「いいね」 したかは今後も分かる
この 「いいね」 非表示化の方針は、今年3月にXのCTOであるイーロン・マスク氏が明らかにしていたものだ。投稿に対して集まった 「いいね」 の数よりも 「インプレッション (閲覧数)」 のほうが重要とし、当初は 「いいね」 だけでなく 「リポスト (再投稿)」 も非表示にする方針を示唆していた。
X内部の情報筋は、この方針に対して 「ソーシャルメディアにおける “いいね” の数は実勢と乖離しているため、この方針変更は理にかなっている」 とし、この仕様変更について肯定的に述べたという。
「いいね」 の非表示化によって、誰がどんな投稿に対して興味・関心を持っているのか不明確化されることは、「ネットストーキング」 等を防ぐのに役立つため、一部ユーザーからはポジティブな反応が得られそうだ。
実際、すでにXの有料プランには、自身のプロフィール画面から 「いいね」 欄を非表示にするオプションが用意されており、それを利用しているユーザーも一定数いる。今回はこの機能が全ユーザーにも拡大されるかたち。
なお、この件についてイーロン・マスク氏は反応しており、「Important to allow people to like posts without getting attacked for doing so! (人々が「いいね」をして攻撃されないようにすることが重要です!)」 とコメントしている。
Important to allow people to like posts without getting attacked for doing so! https://t.co/3O1bG7wIGe
— Elon Musk (@elonmusk) June 11, 2024
(画像:X)