10月5日、X (旧Twitter) はリンクを添付した投稿に表示されていた遷移先の記事見出しの削除を行った。
現在はサムネイル画像と媒体のドメインのみが表示されており、見出しは表示されない仕様へと変更されている。
これは、XのCTOイーロン・マスク氏が今年8月に明らかにしていたもの。外部リンクが含まれた投稿がなされたときに表示するのは画像のみとし、見出しや記事内の一部文章を表示しない方針であるとしていた。それが実際に行われたかたち。
この新たな仕様が適用されているのは、WEBブラウザ版、iOS版アプリ。Android版アプリについてはまだ適用されていないが、近く変更される可能性が高い。
この変更に対して、イーロン・マスク氏は 「(タイムラインの) 美しさが改善される」 とコメントしており、ユーザーエクスペリエンスを向上することを目的としているようだ。
ただし、ニュースサイトの記事見出しが表示されなくなるため、ユーザーにとってはどんな記事が貼られたのか分かりづらくなっており、ニュースサイト側にとっても流入が減少する可能性がある。また、AmazonなどECサイトの商品のリンクが貼られた際にも商品名が表示されなくなっているため、ユーザーはどんな商品のリンクが貼られているのかを知ることが難しくなるなど弊害が起こっている。
一方で過激な見出しをつけて、外部のサイトへユーザーを誘引しようとする行為を防ぐ効果はありそうだが、Xの投稿内に記事タイトルを盛り込めばこれまでと何も変わらないかもしれない。
(画像:X)