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X、ブロックされたアカウントでも投稿閲覧が可能に。Xアプリでユーザーに通達

X(旧Twitter)は、「ブロック機能」の仕様を変更することを公式アプリ内で通知した。この仕様変更により、ブロックした相手も自分の投稿を閲覧できるようになる。

この変更は、2023年9月にXの執行会長兼CEOであるイーロン・マスク氏が示唆していたもの。従来のブロック機能では、ブロックした相手の投稿が自分のタイムラインに表示されないだけでなく、自分の投稿も相手から見られない仕組みだった。

しかし、新しい仕様では、相手はいいねやリプライ、リポストといったエンゲージメントはできないものの、投稿自体は閲覧可能になる。

Xアプリで表示された通知

相手ユーザーの投稿は引き続きタイムラインに表示されないようだが、ブロック機能は相手から不快なリプライ (いわゆるクソリプ) を受けたり、誹謗中傷を受けることを防ぐ効果があったとされる。ブロックした相手が投稿を閲覧できるようになるということは、こうした問題が再び顕在化する恐れがあり、ユーザーからは懸念の声が上がっている。

しかし、イーロン・マスクはブロック機能自体の廃止も視野に入れている可能性がある。ブラウザのシークレットモードを利用したり、サブアカウントを利用することで、誰でもアカウントの投稿を閲覧することはできていたことから、過去に「そもそもブロック機能自体に意義を感じていない」旨の発言があった。また、プロモーション (広告) の投稿をしているユーザーを片っ端からブロックするアカウントについても疑問を呈しており、いずれにせよブロック機能には仕様変更が加えられることが示唆されていた。

ブロックが従来の仕様ではなくなる以上、今後自身のプライバシーを守る方法としては「鍵をかける」ことが有効とみられる。フォローを許可していない他ユーザーからのエンゲージメントは得られなくなるが、自身の許可したユーザーのみに投稿を表示したいなら、同機能を利用することを検討した方が良いのかもしれない。

(画像:X)