無線LANの業界団体Wi-Fi Allianceは8日、新しいWi-Fiプロトコル「WPA3」を正式に発表した。現行の「WPA2」の機能を拡張し、より強固なセキュリティを提供する。
Wi-Fi Allianceの発表から、「WPA3」には以下の新機能が搭載されることが明らかになった。このほかの詳細については2018年後半に明らかになる見通し。
- ブルートフォース攻撃からの保護(ログイン試行を一定回数分だけ有効化し、総当たり攻撃から守る仕組み)
- IoTデバイスなどディスプレイを保有しない端末に対して、シンプルな設定機能を提供(スマホやタブレット、PCからIoT機器のネットワーク認証が可能に)
- デバイスとルータ・アクセスポイント間の通信を全て暗号化(Indivisualize Data Encryption機能の搭載)
- 192bit暗号化がデフォルトに(米国家安全保障局のセキュリティアルゴリズム「CNSA」スイートに準拠)
ちなみに、Wi-Fiプロトコルについては昨年10月に「WPA2」に脆弱性”Kracks”が見つかっており、世界中で話題に。同脆弱性はすでにOSレベルでの対策が講じられており、最新OSを適用していれば安心して使うことができるが、多くのユーザーからはより安全な通信プロトコルの登場を望む声が挙がっていた。
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