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「Wi-Fi 7」 が国内解禁。国内メーカーがWi-Fi 7対応ルーターの投入を予告

12月22日、総務省が施行した電波法施行規則 (総務省告示第426号および同第427号) において、新たに6GHz帯/320MHz幅チャンネルによる通信が国内で可能になった。つまり、「Wi-Fi 7」 こと 「IEEE 802.11be」 が解禁されたことになる。

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「Wi-Fi 7」 が国内で解禁、対応ルーターも順次登場

Wi-Fi 7は、Wi-Fi 6/6Eに次ぐ次世代の無無線LAN規格。2.4GHz/5GHz/6GHzの3帯域すべてを利用でき、最大46Gbpsの高速通信が可能だ。

チャンネル幅が320MHzに拡張され、最大16チャネルをサポート。これにより、従来のWi-Fi 6/6Eよりも最大で5倍の通信容量を提供する。さらに、変調方式が4096QAMに変更され、各シンボルでは12bitのデータを送受信できるように。これにより従来よりも最大1.2倍の速度を実現する。

また、マルチリンクオペレーション(MLO)という機能が追加され、異なる帯域を組み合わせて利用できる。たとえば、6GHzで320MHz幅、5GHz帯で160MHz幅×2系統を利用すれば (クアッドバンドが必要)、実質的に2倍の速度を実現できる。

つまり、Wi-Fi 7は旧規格に比べて遅延や混雑が大幅に改善されるだけでなく、同時接続数やストリーム数も増加し、ユーザーのオンライン体験を向上させられる有用な技術となる。

今回施工された電波法施行規則を受けて、エレコムやバッファロー、アイ・オー・データ機器の国内Wi-FiルーターメーカーがWi-Fi 7対応ルーターの発売を予告している。エレコムは 「来春」 、バッファローは 「近日」 、アイ・オー・データ機器は 「来春」 に発売を予定しているとのことだ。

また、すでにWi-Fi 7対応ルーターを発売しているTP-Linkは、一部製品(Deco BE85)について、ファームウェアアップデートによって320MHz通信をサポートするとともに、Wi-Fi 7対応ルーターのラインナップを拡充していくと発表している。