次期watchOSの 「watchOS 7」 には、子ども向けのモード 「キッズモード」 が実装される予定であることが明らかになっているが、同モードに最適化された専用のアクティビティリングも 「watchOS 7」 に用意されていることが明らかになった。
これを伝えているのは米Apple系メディア9to5Mac。現地時間30日、次期OSの分析によって判明した 「watchOS 7」 の新機能について伝えている。
キッズモード専用アクティビティリングが用意
キッズモードとは、親が子どものApple Watchを管理できる機能。親のiPhoneに子どものApple Watchを登録することで管理できるようになるが、9to5Macによれば、このキッズモードにしたApple Watchにはキッズモード専用のアクティビティリングが用意されるという。
アクティビティリングには通常、ムーブとエクササイズ、そしてスタンドの3つの項目が用意されており、それぞれのアクティビティをApple Watchが計測できるようになっている。
このうちのムーブについては ”運動に基づく推計消費カロリー量” によって計測されているが、キッズモードのアクティビティリングは大人と子どもの運動の違いを考慮して、運動時間によって計測する方式を採用するとのこと。
さらに一定の運動を達成した場合、何らかの報酬がプレゼントされるとのこと。”報酬” がどのようなものかは明らかになっていないものの、おそらく現在提供されているバッジのようなものである可能性が高い。
ここからは筆者の推測。もしこれらの機能が本当に 「watchOS 7」 に実装されるのであれば、もしかすると次期Apple Watchには子ども向けモデルが登場するのではないだろうか。
Fitbitやガーミンといったスマートウォッチ・アクティブトラッカーメーカーは、大人向けモデルとは別に子ども向けモデルを投入している。これらの子ども向けモデルの共通点は、耐久性に優れていること。例えば筐体が樹脂で覆われていたり、画面がなるべく外側に露出しないなど好奇心旺盛、やんちゃでわんぱくな子どもたちでも安心して使えるよう工夫されたデザインが採用されている。
さらに子どもが楽しくスマートウォッチを使えるように運動後にご褒美として、デバイス内で使える仮想コインをもらえたり、ゲームを遊ぶことができたりもする。そういった要素が次期Apple Watchにも用意されるのではないだろうか。
もし子どもにこういったデバイスを装着させるのであれば通信機能が欠かせない。
Apple WatchはペアリングしたiPhoneと連携してモバイル通信を利用するのが基本だが、iPhoneをもたずに外出できるようセルラーモデルも用意されている。
今回報じられたキッズモードはどうやら親のiPhoneとペアリングさせるものになるようだ。しかも学校に着かなかったら親のiPhoneに通知がいく仕組みも導入されるという情報もある。もし(お子さんにiPhoneを持たせることなく)これらの機能を利用するなら、お子さんに持たせるApple Watchはセルラーモデルである必要がある。
つまりまとめると、次期Apple Watchには子ども向けモデルが登場し、かつセルラー通信ができる可能性があるということ。あくまで現在の数少ない情報からの推測であるため、今後の情報次第では変わるかもしれないが、筆者個人的には同モデル登場の可能性を考慮に入れておきたいと思う。
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