現地時間6月3日、Appleは年次開発者会議 「WWDC 2019」 の基調講演を米サンノゼで実施し、同イベントの中で次期watchOSこと「watchOS 6」 を発表した。
watchOSは、iPhoneからの脱却がテーマ。iPhoneがなくともApple Watch単体で動作できるように、これまでiPhoneのみで利用できた機能にも対応する予定となっている。
新しい文字盤が追加
「watchOS 6」 には新しい文字盤が追加される。新しい文字盤の種類は多岐にわたり、いくつかの文字盤が今回の発表でプレビューされていた。
また、1時間毎に通知してくれる時報機能 「タプティックチャイム」 にも対応するなど、「watchOS 6」 では時計機能が拡張予定だ。ちなみに 「タプティックチャイム」 はApple Watchの触覚フィードバックと通知音で知らせてくれるとのこと。
新アプリ 「オーディオブック」 「ボイスメモ」 「計算機」
さらに新しく純正のボイスメモ機能、オーディオブック、そして計算機(電卓)機能にも対応する予定。Apple Watchの画面で正確に計算できるかは分からないが、とっさに計算したくなった時はApple Watchを開くとすぐに完了できるかもしれない。
App Store for watchOS
App StoreがApple Watchにも到来。これによって、Apple Watchから直接watchOSアプリをダウンロードできるようになっている。これまではiPhoneやMacからApple Watchに対応したアプリを探す必要があったが、今度はApp Store for watchOSの中でアプリを探すことができるようになる。
健康とアクティビティ
健康に力を入れているAppleだが、「watchOS 6」 には健康とアクティビティに関する新機能が多数搭載される予定だ。まずアクティビティアプリは、ユーザーのアクティビティの傾向を30日・365日など期間を指定して表示することができるようになるとのこと。
そして新たに登場する 「Cycle Tracking」 アプリでは、女性の月経周期に関する情報を毎日記録することができる。おそらく多くの女性ユーザーが月経周期を記録するアプリを入れていたと思うが、それがAppleの純正アプリで管理可能に。
同アプリはiOS 13をインストールしたiPhoneでも使うことができるため、iPhoneとApple Watchとの両方で便利に管理できる。
また、watchOS 6ではApple Watchで耳の健康も保てるようになる。Apple Watchを装着した状態で手首を適切な位置(顔に近い位置)に持っていくと周囲の騒音レベルを測定し、聴力に影響が出始めると言われている90デシベル以上になると通知を送信する。
コンサートやスポーツイベントなど大きな音に晒されがちな環境で騒音レベルを調べるのに役立ってくれるはずだ。
watchOS 6は今秋正式リリース予定で、本日からデベロッパープレビューが開始されている。サポートする機種はApple Watch Series 1、Series 2、Series 3、そして最新のSeries 4の4機種となっている。
・Apple Watch Series 10
・Apple Watch Ultra 2
・Apple Watch SE
・Apple Watch Nike
・Apple Watch Hermès
▶︎ Apple公式サイトでApple Watchアクセサリをチェック
・ストラップ (バンド)
・ヘッドフォン・スピーカー