5月16日、ウェブブラウザ 「Vivaldi」 を開発するVivaldi Technologiesは、国内でプレスカンファレンスを実施。多くのユーザーから要望が寄せられていたiOS版 「Vivaldi」 のプレビューを本日から日本で先行公開すると発表した。
ウェブブラウザ 「Vivaldi」 のiOS版プレビューが日本で先行公開
Vivaldiは、「パワフルでパーソナルでプライベート」 を謳うウェブブラウザ。様々な便利機能を備えているにも関わらず動作は軽く、かつユーザーが自分の好みに合わせて自由にカスタマイズできるのが特徴だ。
これまではWindows/Mac/Linuxに加えて、Android向けにアプリがリリースされていたが、この度iOS版プレビューがグローバルに先駆けて日本で先行公開となった。
iOS版プレビューは、アプリのベータ版などをテストするためのApple公式ツール 「TestFlight」 アプリ経由でインストールすることができる。アプリをインストールしたら、こちらのリンクからプレビュー版をインストール可能だ。
Vivaldiによると、iOS版プレビューを利用できる人数には限りがあるとのことなので、利用してみたい人は早めにインストールを。
今回公開されるiOS版のプレビューには、現時点ではAndroid版で利用できる全ての機能が実装されているわけではないものの、今後同じ機能を提供できるようにしたいとのことだ。
また、プレビュー版は機能が整っておらず、バグがある可能性もあるため、メインのブラウザとして利用するのは避けるなど注意して利用していただきたい。
iOSのブラウザアプリは、レンダリングエンジンにWebKitを利用して開発しなければならない “縛り” が存在するが、EUの規制によりこの縛りが廃止される可能性が高まっており、Android版と同じChromiumベースで開発できるタイミングがいつか来るのではないかとVivaldi社内でも話し合っていたという。
しかし、そのタイミングはなかなか訪れず、その間にもユーザーからはiOS版を望む声が高まっていたことから、今回はWebKitベースで開発してリリースする形に。Android版のリリースに比べてiOS版のリリースが遅くなったのはこれが理由だ。
ただしVivaldiによると、今後Appleが同縛りを廃止した場合には、iOS版VivaldiもChromiumベースに移行する計画であるとのことだ。