
VAIOは8月21日、法人向けに独自基準で整備・再生したメーカー保証付きリファービッシュPC「Reborn VAIO」の販売を開始した。
第一弾として登場するのは、14型モバイルノート「VAIO Pro PK(VJPK21、2021年10月発表モデル)」で、法人専用のオンラインストア「VAIOストアビジネス」から購入できる。
この取り組みの狙いは、企業が新品を導入する場合と比べて温室効果ガス排出量を大幅に削減できる点にある。具体的には、新品PCと比べて1台あたり約137kg-CO2、率にして約59.8%の削減効果が見込める。リユース・リデュースを推進したい企業にとって、導入しやすい新たな選択肢となる。
法人利用に最適化された「Reborn VAIO」
「Reborn VAIO」は単なる中古品ではなく、外装やバッテリーなど重要部品を新品に交換し、安曇野本社工場で新品と同様の基準で動作試験を行う点が特徴だ。
キーボードやタッチパッド、天板などの外装は新品に交換され、外観もリフレッシュされる。バッテリーも新品に交換されるため、モバイルPCとしての安心感も高い。
さらに1年間のメーカー保証が付帯し、法人でも安心して利用できる。OSは「MAR(Microsoft Authorized Refurbisher)」プログラムに基づく正規ライセンスが提供され、ラベルも貼付される。
法人導入にあたっては、一定量を同一機種で統一できるため、運用管理の効率化にもつながる。新品よりも価格を抑えつつ、信頼性とサポートを確保できる仕組みだ。
三菱HCキャピタルグループが280台導入
今回の発表と同時に、三菱HCキャピタルグループが「Reborn VAIO」を280台導入することも明らかになった。三菱HCキャピタル本体がシンクライアント端末用に200台、グループ会社の三菱HCキャピタルITパートナーズが業務用に80台を利用する。これにより同グループは38.36t-CO2分の排出削減に寄与できる見込みだ。
今後は、三菱HCキャピタルグループでの利用実績を踏まえてフィードバックを行い、リース満了PCの再生・再利用についてVAIOと共同で検討していく方針だ。法人市場におけるリファービッシュPCの普及に向けて、両社がどのようなスキームを構築していくか注目される。
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(画像提供:VAIO)