「今日どのお店行こう?」 をAIが瞬時に提案。ぐるなびの新アプリ「UMAME!」が正式にサービス開始

株式会社ぐるなびは1月20日、生成AIを活用した飲食店検索アプリ「UMAME!」の正式版をリリースした。配信プラットフォームは、iOS/Android。料金は無料。

「UMAME!」は、従来の検索型アプリとは一線を画す、いわば “外食のパーソナルコンシェルジュ” だ。ユーザーが「今日は何を食べようかな?」と迷ったとき、条件を一つずつ指定して探すのではなく、その日の気分やシーンに応じて最適な店舗を瞬時に提案してくれる。

昨年1月に本アプリのベータ版を公開し、約1年間にわたって利用者の行動や反応を分析。このたびリリースされた正式版では、ユーザーの気分や利用シーンに合わせた提案精度が大幅に向上した。

従来の「ぐるなび」が条件検索を前提としていたのに対し、「UMAME!」は検索操作を極力省き、対話と提案を軸に設計されている点が特徴だ。

アプリを開いた最初のページには、ユーザーのパーソナライズ情報に基づいた好みの店舗が自動で表示される。このとき、AIは「今日が何曜日の何時なのか」を把握しており、ユーザーのルーティンや習慣も徐々に学習していくため、アプリを開くだけで「ユーザーが今行きたいであろう店舗」を提案してくれる。

たとえば、飲み会の二次会を探す場面では、その強みが分かりやすい。一次会の終了間際に「もう少しこの人たちと話したいが、次のお店をどうしよう」と迷ったとき、「UMAME!」はすぐに候補を提示する。空席情報や立地条件を踏まえ、近くで今すぐ入れる可能性の高い店舗を瞬時に探し出すため、無駄な待ち時間や予約の手間を省ける。

「満席でお店に入れず、次を探す気力もなくなる」といった経験も回避しやすい。ウォークイン利用を前提に、周辺のリアルタイム情報をもとに提案するため、予約なしでの来店が多い若い世代やインバウンド観光客との相性も良い。

ランチタイムでも同様だ。仕事に追われ、残り時間がわずかしかない状況でも、今すぐ入れて短時間で食事ができる店舗を優先的に表示。食事を諦めたり、妥協して適当な選択をする必要がなくなる。

アプリの提案はただの検索結果というわけではなく、AIのパーソナライズ化、つまりユーザーの過去の行動履歴や飲食店の好みを学習することで、使えば使うほど自分に合った店を示してくれる点も魅力だ。

ユーザーの嗜好や条件、たとえば「今日は魚料理が食べたい」「辛いものは避けたい」「禁煙席が良い」といった細かい希望にも対応する。また、今後は英語版など多言語対応も予定されており、訪日観光客がローカルな飲食体験を楽しめる環境づくりも進めていく。

UMAME!の主な機能は以下。

  1. AIによるパーソナライズ提案
    ユーザーの好みやその日の気分をAIが理解し、「今日は魚が食べたい」「辛いものは避けたい」といった個別のニーズに応じて最適なお店を瞬時に提案する。
  2. リアルタイム空席情報
    現在空いているお店をすぐに検索でき、ウォークインで入れる可能性の高い店を優先的に表示する。予約なしでの利用や急な二次会にも対応可能。
  3. 二次会・クイックランチサポート
    一次会の後に短時間で行ける二次会向けの店を探したり、ランチの残り時間が少なくても、すぐに適切なお店を提案してくれる。
  4. 外食体験のマッチング型検索
    単なる検索ではなく、「出会う外食」を実現する。ユーザーの行動履歴や好みをAIが学習し、最適なお店をマッチングする。
  5. パーソナル情報の記憶
    過去の好みや行動を記憶して次回の提案に反映する。禁煙・喫煙の希望や食事の傾向も考慮される。
  6. 多言語対応(予定)
    英語版など海外ユーザー向けの対応を進めており、訪日観光客でもローカル体験を楽しめる。
  7. 大規模店舗データベース
    全国約59万件の店舗情報を収録し、外食ならではの体験を楽しめる店を幅広くカバーしている。
  8. 即時性・柔軟性の重視
    予約や事前計画がなくても、ユーザーの状況に合わせて柔軟に対応。「今すぐ外食したい」というニーズにも応える。

こうした体験を支えているのが、ぐるなびが保有する約59万件の店舗情報だ。AIがユーザーの行動や嗜好を学習し、検索ではなく “提案” という形で外食体験を導く。

「UMAME!」は、これまでUMAME!はベータ版として提供され、ユーザーから幅広いフィードバックを集めてきた。その過程で明らかになった課題の一つが、「キーワード検索中心」であることによる使いにくさだった。正式版ではこの点を見直し、制限を解消している。

AIは文章や文脈を理解し、ユーザーの微妙な気分の変化や意図まで汲み取った提案を生成できるようになった。これにより、ユーザーは条件を細かく指定して「探す」必要がなくなり、迷った瞬間に、行きたい店へと自然にたどり着けるようになっている。

株式会社ぐるなび 杉原彰夫社長

ぐるなびの杉原彰夫社長は、「生成AIの進化は想像以上に速く、社内の生産性向上や飲食店の経営課題支援に直結している」と述べ、「UMAME!」の正式ローンチを企業変革『ぐるなびネクストプロジェクト』の成果のひとつとして位置付けている。

「UMAME!」は、外食に迷った瞬間を即時に解決し、ユーザーのニーズに柔軟に応える新しい形の飲食体験を提案する。飲食店の検索疲れを感じることなく、その日の気分にピッタリの店に出会える体験は、忙しい現代人にとって心強い味方となりそうだ。

アプリ取材
FOLLOW US
タイトルとURLをコピーしました