イーロン・マスク氏が所有する米Twitter社は、すでに企業として存在しておらず、同氏の所有する持ち株会社 「X Holdings Corp.」 の子会社である 「X Corp.」 に吸収されていることがわかった。
米Twitter社は 「X Corp.」 に吸収されたことが判明
これは、今月4日に米国の裁判所に提出された書類から明らかになった情報だ。
Twitterは、元下院議員候補で極右活動家として知られるLaura Loomer氏との間で裁判を行なっている。Laura Loomer氏は2019年にTwitterやMetaからアカウント停止措置を受けており、それに対しLaura Loomer氏はTwitterが恐喝したとして訴訟を起こした。
今回見つかった資料はこの裁判のためのものだが、資料内に “TwitterはX Corpと合併しており、すでに存在していない」 との記述がある。つまり、Twitterはすでに会社としてこの世に存在していないことになり、Twitterの運営会社は 「X Corp.」 であることになる。
Twitterを吸収した 「X Corp.」 という会社は、今年3月にイーロン・マスク氏が立ち上げた持ち株会社 「X Holdings Corp.」 の子会社。イーロン・マスク氏は、Twitter買収のため 「X Holdings I/II/III」 という3つの持ち株会社を設立しており、このうちの 「X Holdings I」 が 「X Holdings Corp.」 と合併したことで、現在の形になっている。その傘下の 「X Corp.」 は、カリフォルニア州サンフランシスコに事務所を構える非公開企業であるという。
Twitter社を 「X Corp.」 に吸収した理由については不明だが、一部の米メディアはTwitterをWeChatのような、あらゆるサービスを1つのアプリで利用できる 「スーパーアプリ」 に引き上げるためのひとつのステップと推測している。イーロン・マスク氏の手中に入ったことで、Twitterは大きな変革を迎えている。
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— Elon Musk (@elonmusk) April 11, 2023
なお、イーロン・マスク氏は今回の騒動を受けて上記ツイートを投稿している。
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(画像:Twitter)