現地時間5月16日、Twitterは「User Streams API」を8月16日で廃止することを発表した。
今後は「Account Activity API」が新たに提供されることになるが、タイムラインをリアルタイムで取得することができなくなるという。
サードパーティーアプリではリアルタイムでのタイムラインの取得が不可能に
これまで提供されてきた「User Streams API」は、TweetbotやTwitterrificなどの人気アプリのほとんどが採用しており、リアルタイムでタイムラインを取得することができていた。
しかし、このAPIが廃止され、今後はツイートなどのユーザーのアクティビティのみがリアルタイムで取得可能な「Account Activity API」が提供されることに。
タイムラインを取得するには、既存の「REST API」を使う必要があるが、こちらのAPIでのタイムラインの取得は15分に15回までと制限されているため、現在のようにスムーズにタイムラインを取得できなくなってしまう。この変更が行われるのは「User Streams API」が廃止される8月16日からだ。
また、新しく提供が開始される「Account Activity API」の料金体系も発表されている。15アカウントまでは無料で利用できるが、最大250アカウントまで使用可能な「Premium」は2,899ドル/月、それ以上はユーザー数に応じて金額が徐々に上がっていく「Enterprise」での対応になるという。
TweetbotやTwitterrificなどの人気アプリは251アカウント以上のユーザーを抱えていることから、開発者側は必然的に「Enterprise」を選ばざるを得なくなる。そうなると金銭的な負担が大きくなるため、アプリの開発などに影響が出てきそうだ。
ちなみに、当初Twitterは「User Streams API」の廃止を6月19日に行う予定だったが、開発者からの批判が相次ぐなどの理由により一度廃止を延期している。廃止時期が正式に決定次第、廃止日の90日前に改めて告知すると発表していたが、その発表が今回行われた形となる。
[ via TechCrunch ]