10月30日、Twitterは「いいね」機能の廃止を検討していることがわかった。
英メディアのTelegraphによると、TwitterのCEO Jack Dorsey氏が、社内で実施された従業員向けイベントで、「いいね」機能の削除についてほのめかしたとのこと。これを踏まえて、Telegraphは同ソーシャルサービスが「いいね」機能をまもなく廃止する予定だと報じた。
Twitterが「いいね」機能の廃止を検討中
「いいね」機能は、お気に入りのツイートに対してハートマークをつけ、ツイート主に対して同意をしたり、好感を持てるツイートであることの意思表示をするためのもの。
以前は「Favorite(お気に入り)」と呼ばれ、ハートマークではなく星マークをつける機能だったが、2015年には同機能がTwitterを使いたてのユーザーにとって分かりにくい、ということから現在のハートマークをつける「Likes(いいね)」機能に改められていた。
ただし、最近は「いいね」を稼ぐためのツイートをするユーザーも増えていることから、以前に比べて議論の質の低下が目立っているという。
「いいね」機能が廃止されると、今後はツイートに対するアクションは「リプライ(返信)」と「リツイート」「共有」のみに限られることになる。現時点ではTwitterの広報担当者は「(Twitterにおける)健全なやりとりのため、全てのサービス(機能)を再考している」と述べ報道を否定しているが、どうやら「いいね」機能を削除することで、Twitterは各ツイートに対して偏見を持たずに利用できる環境を作ることを目指しているようだ。ただし、リツイートなど反響の大きさが数字で見える機能がある以上、完全にそれを実現するのは難しそうだが。
As we’ve been saying for a while, we are rethinking everything about the service to ensure we are incentivizing healthy conversation, that includes the like button. We are in the early stages of the work and have no plans to share right now. https://t.co/k5uPe5j4CW
— Twitter Comms (@TwitterComms) 2018年10月29日
ちなみに、ユーザーの期待とは裏腹にサービスの改悪をしてしまうことで有名なTwitterだが、珍しくユーザーに配慮し待望の機能を復活させる計画だ。その待望の機能は「タイムラインの時系列表示」。すでに今秋から一部ユーザーで時系列表示がテストされているため、近いうちに同機能が復活する可能性が高いとされている。
[ via Variety ]