米電気自動車大手テスラのCEOイーロン・マスク氏は、Twitterに対して1株54.20ドルで当初の予定どおり買収を進めることを提案したことがわかった。現地時間4日、Bloombergをはじめ複数の米メディアが報じている。
Twitterの買収を巡る問題については、テスラCEOのイーロン・マスク氏が今年4月にTwitterの株式を全取得するオファーを提示し、同月にTwitterは買収に応じると発表していた。
しかし、イーロン・マスク氏は5月、Twitterにスパム/botアカウントの数について誤認させられたとし、買収を撤回していた。
一度買収されることを決めたTwitterは、イーロン・マスク氏に買収を進めることを求める方針で、今年9月Twitterの臨時株主総会で買収を承認し、イーロン・マスク氏に取引完了を迫るための裁判に向けた準備を開始していた。
現地時間4日に、イーロン・マスク氏はは買収を進めることを提案している。取引は1株あたり54.20ドル、これは当初の全株取得オファーを出したときと同じ金額となる。買収総額は440億ドル、日本円で約6.3兆円になる。
買収に関する問題が進展したことを受け、4日のTwitterの株価は前日比16%ほど上昇している。
関連記事
・イーロン・マスク氏、Twitter取締役へ就任せず。パラグ・アグラワルCEOが明かす
・テスラCEOイーロン・マスク氏がTwitter取締役に。前日に株式9.2%の取得が判明