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TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1 レビュー。SSDを搭載した新発想USB-Cハブ

現行MacBook Proが発売してから、Thunderbolt 3(USB-C)ポートを拡張するドッキングステーションが人気だ。

当サイトでもこれまで多数のドッキングステーションを紹介してきたが、今回のは一味違う。なんとドッキングステーションの中にSSDが内蔵されているのだ。

紹介するのは 「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」 。フォーカルポイント株式会社が販売するTUNEWEARのALMIGHTY DOCKシリーズの最新モデルで、GREEN FUNDING (クラウドファンディングサイト) で事前予約を受け付けている製品だ。

今回、フォーカルポイントから 「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」 のプロトタイプを貸与してもらうことができたので、当記事では本製品の使用感などをお伝えしたいと思う。ちなみに、今回紹介するのはあくまでプロトタイプになっており、実際の製品版とはすこし仕様が異なる可能性がある点については前置きしておきたい。

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外付けSSD+USB-Cハブ機能を両立したドッキングステーション

こちらが今回紹介する 「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1 (プロトタイプ版)」。製品筐体にはアルミニウム素材が採用されており、MacBook AirMacBook Proとの相性がとても良い。

今回はシルバーモデルをお借りしたため、MacBook Airのシルバーモデルにピッタリだった。ちなみに本製品はシルバーモデルとスペースグレイモデルの2種類のカラーラインナップが用意されているが、下記画像はスペースグレイモデルのMacBook Proに接続したときの写真で、シルバーほどではないものの相性的には悪くない感じだった。

アルミ筐体のおかげで放熱に優れている

本体サイズは105mm×49.6mm×15.2mm、重さは79グラム。手にスッポリ入るくらいのコンパクトさと重みを感じないくらいの軽量さのおかげで、持ち運びも楽々だ。

ちなみに写真では角張っているように見えるかもしれないが、実は横から見ると滑らかな曲線を描いていることがお分かりいただけると思う。無駄がない美しい製品デザインのおかげで、Apple製品との親和性も抜群。

ALMIGHTY DOCK CS1 を買うメリット

・USB-Aポートを2つ拡張
・HDMIポート(4K対応)を拡張
・外付けSSDとして使える

「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」 に搭載されているポートは全部で4つ。端からUSB-C(PD/充電専用)、HDMI(4K/30Hz)、USB-A(3.0)×2となっている。以下でひとつずつ解説していく。

まずはUSB-Cポートだが、同ポートは最大60Wの電力供給に対応する。「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」 を接続した状態でもMacに対して電源の供給が可能で、最大60WということはMacBook Pro (13インチモデル) やMacBook Air、MacBook (12インチモデル)、iPad Pro (2018)をほぼフルスピードで充電できるということになる。

MacBook Pro (15インチ/16インチモデル) についてはフルスピードとはいかないまでも、通常利用であれば充電することは十分に可能だ。ただし、このポートは充電用となっておりデータ転送や映像の出力には対応していないため、その点には注意が必要だ。

次はHDMIポート。最大4K/30Hzで映像出力が可能(ただし、iPad Pro 2018など一部の機種については2K/60Hz)で、規格的にはHDCP 1.4/2.2をサポートしている。MacBook ProやiMacなどからHDMI接続のディスプレイに映像するために便利だ。

最後はふたつのUSB-Aポート。最大900mAhの出力が可能となっているため、USB-A to LightningケーブルなどをつかってiPhoneやiPadなど各種デバイスを充電することが可能。USB-Aポートということもあり一般的なデバイスはほぼ使うことができるが、Apple SuperDriveには対応していないので、お持ちの方は注意が必要だ。

搭載されているポートは以上のとおりだが、本製品の凄さ(というより新しさ)はSSDストレージが内蔵されていることにある。本製品があれば、MacBook Proなどの内蔵ストレージが少なくとも大量のデータを持ち歩くことが可能だ。

「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」 のSSDストレージは120GB・240GB・480GB・960GBの4種類がラインナップされているが今回は480GBのものをお借りしている。ちなみに、MacBook ProのストレージCTOラインナップでは256GBから512GBにアップグレードするのに22,000円(税別)、1TBにアップグレードするのに44,000円(税別)が必要となるが、「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」 にデータを預けることを前提にすれば安く済む計算になる (本製品の価格についてはこちらのリンクから確認を)。

SSDの転送速度を測ってみた。Blackmagicdesignのベンチマークアプリ 「Disk Speed Test」 を使って読み込み速度(READ)と書き込み速度(WRITE)を計測した。

フォーマット 特徴 読み込み速度(READ) 書き込み速度(WRITE)
APFS Appleが開発したフォーマット形式 (Apple File System)。macOS High Sierra以降で利用可能。Mac OS 拡張フォーマットの問題を解決した。 404.7MB/s 425.3MB/s
Mac OS 拡張 macOS High Sierra以前でも利用できるフォーマット形式。 401.4MB/s 422.3MB/s
exFAT Windowsでも利用できるフォーマット形式。MacとWindowsを行き来する人はexFATがオススメ。 401.7MB/s 422.5MB/s

内蔵ストレージや高速読み書きを謳うSSDには負けてしまうものの、読み書きどちらも400MB/sもの数値が出ていればそれなりに快適と言えるだろう。各フォーマットでベンチマークを取得してみたがフォーマットを変えることで数値に変化はなかった。

本製品はバスパワー駆動のため利用する際には電源を別途取る必要はない。また、本製品をTime Machine(Macのバックアップメディア) として利用することもできる上に、外付けストレージと併用する際のパーティション分割にも対応する。

ちなみに、「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」 の出荷時の初期フォーマットはNTFSであるとのことで、MacでTimeMachineとして利用するにはHFS+への初期化&フォーマットの作業をする必要がある。

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まとめ

今回紹介した 「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」 は、USB-C (Thunderbolt 3) ポートで統一されたMacBookシリーズをさらに便利にするアイテムだ。

そもそもUSB-Cハブとしてだけでなく外付けSSDストレージとして利用できる製品はとても珍しい。筆者もこれまでに類似製品を目にしたことはあるものの、「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」 ほどコンパクトでデザインに優れている製品はなく、おそらく現時点のベスト製品と言っても過言ではないはず。

欲を言えばLANポートやSDカードリーダーを搭載していれば完璧と言えたかもしれないが、この製品の出来栄えを見る限りそれは高望みというものだろう。

「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK CS1」 は、GREEN FUNDING (クラウドファンディングサイト) で事前予約受付が行われている。

120GB・240GB・480GB・960GBモデルの4種類が用意されており、価格はそれぞれ11,440円(税込)、14,740円(税込)、20,240円(税込)、35,640円(税込)と設定されているが、クラウドファンディング期間中なら早割で30%オフとなる8,008円(税込)、10,318円(税込)、14,168円(税込)、24,948円(税込)で購入可能だ。

クラウドファンディング期間は2020年1月20日までと残り1週間程度となっているため、気になる方はお早めにチェックを。

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