今年1月頃から、サードパーティメーカーからAppleのMFi認証を取得したUSB-C – Lightningケーブルが複数登場している。これはAppleがサードパーティ向けにUSB-C – Lightningケーブルを解放したことが要因、おかげでユーザーは純正品より安く同ケーブルを購入できるようになった。
すでに一部メーカーから独自のUSB-C – Lightningケーブルが登場しているが、他メーカーもそれに追随する。その中で特色を持つ製品が株式会社CIOから登場しようとしている。
株式会社CIOは、今年2月から 「Lightning-TypeCケーブル ToughLine+10000 for PD」 の支援者募集をクラウドファンディングサイトMakuakeで開始した。
タフなUSB-C – LightningケーブルがMakuakeで資金募集中
「ToughLine+10000 for PD」 は、AppleのMFi認証を取得(厳密には予定)したUSB-C – Lightningケーブル。USB-Cポートを搭載したデバイスや充電器とiPhoneを1本のケーブルで繋ぐことができる。
これまでもAppleから純正のUSB-C – Lightningケーブルが販売されていたが、冒頭でも触れたようにAppleが同規格を解放したことでサードパーティメーカーも開発・製造が可能になった。
「ToughLine+10000 for PD」 の特徴は、USB-PDの急速充電に対応することと、耐久性に優れているということ。
まずは急速充電についてだが、こちらは他のUSB-C – Lightningケーブルと同じくUSB-PDに対応した充電器とセットで使うことで利用できる。もし18W(ワット)出力のUSB-PD対応充電器を使用したなら、iPhone購入時に付属してきた純正ケーブルと5W(ワット)のACアダプタで充電した場合に比べて最大2.5倍の速度で充電が可能だ。
この機能はiPhone 8/8 Plus、iPhone XやiPad Pro 10.5/12.9インチモデルで利用できる。ちなみに、iPad Proの最新2018年モデルはLightningコネクタではなくUSB-Cコネクタを搭載しているため、iPad Proの急速充電には本製品ではなくUSB-C to Cケーブルを使用する必要がある。しかし、iPad ProにはUSB-C – LightningケーブルでiPhoneと接続するとiPhoneが充電できるという機能が搭載されているため、現行のiPad Proを所有するユーザーにとっても本製品は重宝するだろう。
ただし、この急速充電は他社のUSB-C – Lightningケーブルでも利用できるものになる。それでは 「ToughLine+10000 for PD」 ならではの特徴はどこにあるのか。
それは2つ目の注目ポイント 「耐久性の高さ」 にある。同製品は純正ケーブルと同じTPE (熱可塑性エラストマー) を使用することにこだわりながら、ケーブルにありがちな根元が断線しやすいという問題を解決するべく、ロングブッシュ加工を施している。さらに内部構造にも徹底的なこだわって開発したこともあり、純正品の3倍以上の耐久性を持つケーブルが誕生した。
資金を募集しているCIOによると 「ToughLine+10000 for PD」 は10,000回の折り曲げテストに合格。そして100N (ニュートン)の圧力にも耐えうる耐久性を持つ設計になっており、机や椅子の脚の下敷きになっても断線を防ぐことができる。
性能と耐久性に優れたUSB-C – Lightningケーブルは他メーカーからもほぼ出てきていないため、現時点で同製品はかなり魅力的な製品と言えるだろう。そのおかげで資金調達もかなり順調のようだ。当初の目標金額は300,000円だが、支援プロジェクトが開始されてから約1ヶ月で868名の支援者から2,615,700円を集めることに成功している。
同プロジェクトは3月29日(金)23時59分まで支援が可能。すでに一部のセットは在庫切れになっている状態だが、まだケーブル単体がリターンされる1,250円~1,480円の支援やケーブル10本セットがリターンされる12,500円~14,000円の支援などは在庫ありとなっている。
使いすぎでついついバッテリーを切らしてしまうiPhoneを、あっという間に復活させられる 「ToughLine+10000 for PD」 。耐久性に優れているためカバンの奥に押し込んでも断線・故障の心配も不要。日頃からケーブルを持ち歩く人や旅行・出張の機会が多い方にもオススメだ。気になった方は以下からプロジェクト詳細をチェックしていただき、もし魅力に感じた方はぜひ支援していただきたい。