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「分かりやすく情報を伝える」を突き詰めたYouTuberマメが高速レポート作成術を講義。Apple表参道で開催されたToday at Apple取材レポ

2月19日、Apple 表参道において、Today at Appleのワークショップ 「マメに学⁠ぼ⁠う⁠!学⁠生⁠生⁠活⁠が楽⁠し⁠く⁠な⁠るiPhone⁠とMac⁠の活⁠用⁠術」 が開催。ガジェットレビューなどで知られるYouTuberのマメ (@jetdaizu) さんが登壇し、最新のiPhoneやMacの活用術を紹介した。

今回のワークショップの内容は、現在開催中の学生・教職員向けキャンペーン 「新学期を始めよう」 にちなんだ学生向けのものになっていたが、今回はマメさんにとって初めての顔出しの機会ということで、マメさんのファンの方々も多く集まり、とても賑やかな会となった。

筆者は同ワークショップを取材してくることができたので、本稿ではワークショップやトークの内容について紹介したいと思う。

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どうすれば情報を分かりやすく伝えられるのかーー。学生時代の勉強がYouTube活動に活きているとマメさん

今回ワークショップに登壇したマメさんは、iPhoneやガジェットに関する便利テクニックなどをYouTubeで紹介する動画クリエイターだ。

ワークショップの冒頭では、まずはマメさんに関する簡単な紹介があった。マメさんは顔出しをしておらず、声と手だけで製品を紹介するスタイルで動画投稿を行っている。また、専門用語などの難しい言葉をできるだけ使わず、誰にでも分かりやすい内容にすることを心がけているのが特徴だ。

また、速報性も意識しており、新製品が発表された際にはできる限り当日のうちに動画を撮影し、公開しているという。これについてマメさんは、「情報は生ものだから。もちろん、ただ早いだけじゃなくクオリティもしっかり担保しています。」 と話した。

今回は、学生向けキャンペーンにちなんだワークショップということで、マメさんの学生時代のエピソードを聞くことができた。

マメさんは大学で情報通信システム学科に在籍しており、プログラミングやアプリの開発に加えて、情報デザインについても専攻していたという。特に情報デザインにおいては 「どうすれば情報を分かりやすく伝えられるか」 を日々勉強していたとのことで、そのときの経験が今のYouTubeでの仕事に生きていると語った。

また、大学の頃にはクラブ活動で楽器のコントラバスを弾いており、楽譜をiPadでスキャンしてApple Pencilでメモを書き込んだり、練習のときにメトロノーム (一定のテンポで音を刻む音楽用品) をiPadアプリで代用していたりと、当時からApple製品を活用して生活していたというエピソードも。

MacとiPhoneを活用してレポートを3倍早く作成する方法を伝授

マメさんの紹介のあとには、いよいよワークショップがスタート。今回のテーマは、学生キャンペーンにちなんで、MacとiPhoneを活用して 「レポートを3倍早く作成する方法」 。Apple純正のワードアプリ 「Pages」 で4つの便利テクニックを使って、作りかけのレポートを完成させようという内容だ。

ワークショップの開始に先立ち、参加者にはレポートを完成させるために使う紙の参考資料が配られた。「大学は思っている以上に紙の資料が多いので、あえて紙を配っています。」 とマメさん。今回のワークショップでは、主にこの紙に書かれた内容をiPhoneを駆使してMacに取り込んでいく便利テクニックが紹介された。

たとえば、紙の資料に書かれたグラフをiPhoneで撮影してMacに取り込む方法や、iPhoneのカメラで読み込んだQRコードのURLをハンドオフ機能を使ってMacのSafariで素早く開く方法、Macの写真アプリからiCloud経由で共有されたiPhoneの画像をレポートに取り込んでキレイに調整する方法など。

途中には、手書きのメモをMacに取り込むスピードを競うゲームも実施。入力方法は問わず、とにかく自分が一番速いと思う方法で入力するというルールのもと、合図を受けて参加者たちが一斉に入力をスタート。すると、ものの10秒ほどで3名の方が次々と入力を完了した。

上位3名のうち、2名はiPhoneのカメラアプリを使って手書き文字をスキャンしてコピーし、そのままユニバーサルクリップボードを活用してMacのPagesに取り込んだという。

「ユニバーサルクリップボード」 とは、Appleデバイス同士でクリップボードの内容を共有できる機能のこと。たとえば、iPhoneでコピーしたテキストをMacにペーストする、といった使い方ができる。

今回マメさんが紹介したかったものはまさにこの方法だったというが、実際にそれを駆使し、わずか10秒ほどで作業を完了させた参加者がいたことに対し、「想定以上に早かったです(笑)」 と驚いていた。

ちなみに、もう1名の方は音声入力を使って入力したとのこと。この上位3名には、マメさんのサイン入り 「マメ印ステッカー」 がプレゼントされ、皆さんとても喜んでいた様子だった。

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ワークショップ後にはマメさんへの質問コーナーも設けられた

想定よりも作業が早く終わったことから、ワークショップの後には参加者からマメさんへの質問コーナーが設けられた。以下、参加者から寄せられた質問と、それに対するマメさんの回答を紹介する。

質問者:

普段の動画配信で時々映るファッションについてお聞きしたいです。コーディネートのテーマなど、意識されていることがあれば、マメさんのファンとしてぜひ知りたいです。

マメさん:

僕はファッションが好きで、いろいろな服を持っていますが、比較的キレイめなスタイルが多いですね。季節やそのときの雰囲気に合わせるようにしていますが、服はシーズンごとにまとめ買いすることが多いです。春夏秋冬、それぞれのタイミングで、平岡さん (株式会社ドリップ代表取締役COOの平岡雄太さん) と東京に来た際に古着屋に行って、「これだけ買えば今シーズンはOKだろう」 とまとめて購入することが多いですね。

平岡さん:

前に一緒に買いに行ったときは、1日で50万円くらい買っていましたね。「これで半年分!」 って(笑)。

質問者:

私は現在大学生なのですが、学生のうちにやっておくべきことや、社会人になるうえで大切にすべきことがあれば教えてください。

マメさん:

僕がYouTubeを始めたのは社会人になってからなんですが、社会人になると、学生時代に比べて新しいことにチャレンジする機会が減るんですよね。何か新しいことを始めるにも、体力を使うので、ハードルが高くなりがちです。

だからこそ、学生のうちに 「自分には関係なさそう」 と思うことにも積極的に挑戦してみるのがいいと思います。例えば、アウトドアに興味がなくてもキャンプをしてみるとか、そういった経験は学生の間だからこそできること。ぜひいろいろなことに挑戦してみてください!

質問者:

マメさんは普段、動画編集にPremiere Proを使われていると思いますが、編集時に意識していることはありますか?

マメさん:

僕の動画では、「間 (ま)」 をあまり入れないように意識しています。普段こうして話すときはこんな感じですが、YouTubeではできるだけテンポよく伝えるために、余分な部分をカットしてぎゅっとコンパクトにするため、カット編集が多いです。

その工数を減らすために、ショートカットを活用したり、カット自動化ソフトを導入したりして、編集スピードを向上させる工夫をしています。

また、音声にもこだわっていて、反響を抑えたり、声の品質をクリアにしたりしています。特に大切にしているのは音量調整で、前後のシーンで音量の違和感が出ないように、できるだけ統一感を持たせるよう心がけています。

Q&Aセッションの終了後には、「最後に皆さんと写真を撮りたいです」 とマメさん。iPhoneのフロントカメラを使い、セルフィー形式で参加者の皆さんと記念写真を撮って会を締め括った。

今回のワークショップは、単なる製品の使い方を学ぶ場にとどまらず、マメさん自身の経験や考え方に触れられる貴重な機会となった。特に学生時代のエピソードや動画制作におけるこだわりなど、普段のYouTubeでは見られない一面が垣間見えたことで、参加者たちにとっては新鮮な時間だったのではないだろうか。

また、iPhoneやMacの活用術を通じて、日常の作業を効率化するだけでなく、創造力を広げるヒントも数多く紹介された。特に、ユニバーサルクリップボードやハンドオフ機能など、知っているようで意外と活用できていない機能に触れられたことで、改めてApple製品の可能性を感じた参加者も多かったと思う。

マメさんの 「新しいことに積極的にチャレンジしてほしい」 という言葉は、学生だけでなく多くの人の心に響いたはず。今回のワークショップをきっかけに、日常の中でちょっとした工夫を取り入れたり、自分なりの活用法を見つけたりすることで、iPhoneやMacがもっと身近で頼もしい存在になるかもしれない。