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Apple製品とともに育ったクリエイター・のえのんとMacで描く「一年後の自分」【Today at Apple レポート】

――あなたの一年後の姿を、1枚のボードに描いてみませんか?

そんな問いかけから始まったのが、2月27日にApple 表参道で開催されたToday at Appleセッション「ワークショップ:MacとiPhoneで、のえのんと創造性の旅に出かけよう」だ。

同ワークショップは、新年度を前に「自分は何を目指すのか」を改めて見つめ直すことをテーマに、参加者はMacとiPhoneを使って、自身の目標を視覚化した「ビジョンボード」制作に取り組むというもの。

講師を務めたのは、現役の美大生でありながら活動10周年を迎えたマルチクリエイター・のえのんさん。大学では彫刻を専攻し、音と造形を組み合わせた作品制作に取り組む一方で、YouTubeをはじめとする幅広い分野で表現活動を続けている。

ワークショップの参加者が作成したボードには、それぞれの「なりたい自分」がイメージとして表現されていった。本稿は同セッションのレポート記事となる。

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創作のキッカケは『iPod touch』ーー Apple製品と10年かけて歩んだマルチクリエイター・のえのんの過去と今

今回のワークショップの講師を勤めたのえのんさんは、大学で彫刻を専攻し、音楽やファッション、映像など幅広い分野で表現活動を行っているため、自身も「マルチクリエイター」という肩書きで、YouTubeの枠を超えた活動を行っている。

活動のキッカケは12歳の頃。サンタクロースからiPod touchをプレゼントされ、いつでもどこでも写真や動画がすぐに撮影できる環境が整ったことで、動画制作を始めた。「iPod touchで動画を撮り始めたのが、私のクリエイターとしての原点です」と本人は振り返る。

大学での作品では、「彫刻」と「音」を組み合わせた独自の表現に取り組んでいる。その一例として紹介したのが、AppleのSiriと天使を組み合わせた作品だ。Siriと天使には「性別がハッキリしない存在であること」、そして「見えるものと見えないものの狭間にいるような感覚」という共通点があると考えて、そこに着目して制作したという。

大学では彫刻を拡張する素材として「音」を用い、逆に音を拡張する素材として「彫刻」を用いるというテーマで研究を重ねており、本作はその象徴的な位置づけにある作品のひとつだ。Apple製品から影響を受けて活動を続けてきた自身にとって、Apple Storeで同作品を紹介できたことは特別な意味を持つ、とも語った。

日常の制作では、音楽制作にLogic Pro、映像編集にはFinal Cut Proを使用している。「ソフトの操作性が直感的なので、思いついたアイデアをすぐ形にできる」と話し、ツール選びも表現の一部であることをうかがわせた。

自身の創作活動においては、MacBook、iPhone、iPad、iPad miniを状況に応じて使い分けているというのえのんさん。メインで使っているのは14インチMacBook Proで、父親から「Apple製品を買うなら絶対にプロ(MacBook Pro)だ」と言われ育ったこともあり、動画編集がしやすい環境を整えるため、ストレージを4TBにカスタマイズしたハイスペックなモデルを愛用している。

また、今回のセッションを行った「Apple 表参道」は、のえのんさんにとっては活動初期から深く関わってきた原点のひとつだという。新しいApple製品を購入する際には、必ず同店を訪れ、その様子を撮影するのが恒例となってきた。

セッションでは、7〜8年前に同ストアを訪れた際の貴重な映像も披露された。当時の映像には、動画でもたびたび共演している実の妹・ほのぼのさんの姿も映っており、姉妹での撮影が続く日常の一コマとして紹介された。

視聴者の間でも親しみのある存在として知られているこの映像には、当時Appleで使われていたポリエチレンのショッパー(手提げ袋)が映り込んでおり、のえのんさんは「まだこの巾着みたいな袋のときのAppleです!」と笑顔で振り返った。

プライベートでは、両親や妹との関係を大切にしており、家族も制作活動を支えている。料理はあまり得意ではないようで、本人も「今年は料理ができるようにしようって思っています」と冗談交じりに話す。また、ファッションにも関心があり、最近は赤やピンクの服を好んで着ているなど、プライベートに関する貴重な話もあった。

日常の習慣としては、思いついたアイデアをすぐにiPhoneのメモに記録し、目標を可視化して「嫌でも目に入る環境」を自分で作ることを大切にしている。こうした工夫や習慣が、海外での活動や音楽リリースといった将来の目標にも自然に結びついていると語った。

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「未来の自分」を可視化するビジョンボードをみんなで制作

ワークショップのメインとなる「ビジョンボード」の制作は、MacとiPhoneの連携機能を活用しながら、自分の目標を視覚化していくという方式で進められた。

まず参加者は、今年度の目標をiPhoneの「メモ」アプリに書き出す。アイデアに迷う人向けには、「1日100人にありがとうと言う」などのキーワードが書かれた “ミステリーボックス” も用意され、引いた言葉をそのままテキスト認識機能で読み取ってデジタル化。作成したメモはHandoffでMacへ引き継ぎ、大きな画面での編集作業へと移行した。

続いて、Apple Intelligenceの「Image Playground」を使い、自分の顔写真と目標キーワードを組み合わせたキャラクター画像を生成。Keynote上で背景を切り抜くなどの加工を施しながら、目標を象徴するビジュアルをボード上に配置していった。手書きスケッチを取り込むなど、デバイスを横断した制作フローも紹介され、参加者は思い思いのビジョンボードを完成させた。

最後には発表の時間も設けられ、のえのんさんが会場を回って印象に残った作品を紹介。「ありがとう100人」や「フルマラソン完走」「海外留学」など、多彩な目標が並び、AIで生成した“目標を達成した自分”の姿が会場のスクリーンに映し出された。

セッションの締めくくりには、完成したビジョンボードをMacのデスクトップ壁紙に設定する方法も紹介された。のえのんさん自身、日頃から目標を視界に入る場所に置くことを習慣にしていると話しており、その実践例としての提案だという。日常的に目に触れる環境をつくることで、意識の持続につなげていく──そんな工夫も、このワークショップの重要なポイントのひとつとなっていた。

のえのんが語る『Macで創作』。将来の夢は「大きな美術館で個展を開くこと」

ワークショップ終了後に行われた直接取材では、のえのんさんの活動の原点や制作環境、AIとの向き合い方、そして将来の展望について、より個人的な話を聞くことができた。

クリエイターとしての原点は、小学5年生の頃にYouTubeを始めたことだという。当時、自分が見ていたYouTuberが、動画だけでなくファッションや音楽など幅広く発信している姿に影響を受け、「自分も好きなことを発信してみたい」と思ったのがきっかけだった。

また、日本の状況やカルチャーを世界に向けて伝えたいという思いから、グローバルに発信できる媒体としてYouTubeを選んだという。活動を始めた当初は、iPod touchを使って撮影や編集を行っていた。限られた環境の中で工夫を重ねた経験が、現在の制作スタイルの基礎になっているそうだ。

制作ソフトへのこだわりも印象的だった。動画編集は、小学生の頃に父親のMacBookで始めたというが、使用する動画ソフトとしてはAdobe Premiereも試したものの、「感覚的に操作できる」と感じたFinal Cut Proを使い続けている。

iMovieからステップアップした経緯もあり、操作方法が似ていたことがスムーズな移行につながった。美術大学ではPremiereを使う人が多いものの、のえのんさんは操作のしやすさからFinal Cut Proを評価しており、これから動画制作を始める人にも勧めていると話してくれた。

創作活動におけるAIの活用について聞くと、積極的に取り入れているとのことだった。Logic Proの機能を例に挙げ、自分で弾いたピアノのコードをAIがジャズ風にアレンジしてくれる体験を紹介し、AIが「一つの正解例」を示してくれることで学びにつながると説明した。単なる自動化のためではなく、表現の幅を広げるためのツールとして使っているという。

今後について、のえのんさんは大学院への進学が決定していることを明かしている。進学後の2年間で自己表現をさらに深め、その先には「もっと大きな美術館で個展を開く」という目標を掲げているという。すでに候補となる美術館もいくつか思い描いており、そこで自身の作品を展示することを具体的なゴールとして見据えている。日々の制作習慣やツール選び、AIの活用といった現在の取り組みが、大学院での研究、そしてその先の夢へとつながっていることが感じられた。

Appleでは現在、学生や教職員を対象にMacやiPadの購入でApple Gift Cardがもらえる「新学期を始めよう」キャンペーンを4月8日までの期間限定で実施中だ。対象のMacやiPadを学生・教職員価格で購入するとApple Gift Cardが付与され、Apple製品やアクセサリ、アプリの購入に利用できる。

さらにAppleでは、のえのんさんも制作で使用しているLogic ProやFinal Cut Proなどのプロ向けアプリをまとめて利用できるサブスクリプションサービス「Apple Creator Studio」も提供している。同サブスクサービスは一般ユーザーも利用できるが、学生の場合は月額480円という割安な価格で使えるのが特徴だ。これまで買い切りだった高機能アプリを手軽に試せる環境に、のえのんさんは「学生のうちに活用して自己表現につなげてほしい」と話している。

なお、3月12日には、Today at Appleセッション「ワ⁠ー⁠ク⁠シ⁠ョ⁠ッ⁠プ⁠:大⁠学⁠生⁠活⁠で活⁠か⁠す⁠、キ⁠ド⁠ウ⁠流テ⁠ス⁠ト⁠対⁠策⁠をMac⁠とiPhone⁠で」が同じくApple 表参道で実施される。午後6時から午後7時30分までの約1時間半にわたって、学生クリエイターとして人気を集めるキドウさんが、MacとiPhoneの連係を活用した勉強法や試験対策のコツを伝授する。参加予約はApple公式サイトから。

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