
Metaは7月1日、同社が提供するSNS「Threads」にダイレクトメッセージ(DM)機能と新たな視点を強調する「ハイライト機能」を追加したと発表した。
今回のアップデートは、Threadsを「新鮮な視点とオープンな会話を共有する場所」として進化させるための重要なステップだとMetaは説明している。特にDM機能は、ユーザーからの要望が多かった機能のひとつであり、Threadsの使い方を大きく広げる可能性を持っている。
個人間の会話と視点の強調が可能に
ThreadsのDM機能は今年6月時点で香港、タイ、アルゼンチンの3カ国でテストが実施されていたものが、いよいよ正式ローンチとなった形だ。Threads内でフォローし合っている関係か、Instagramでの相互フォロー関係にあるユーザーのみが利用でき、18歳未満のユーザーは利用できない。
今後は「メッセージリクエストフォルダー」を活用することで、未フォローのユーザーとのやりとりもできるようになるほか、グループメッセージで複数人での会話をサポートしたり、受信トレイフィルターで重要なメッセージに簡単にアクセスできるようになる予定だ。
これらの機能は、個人間のつながりを深める手段として設計されており、Metaは引き続きプライバシー保護とセーフティ機能の強化を優先していく方針だ。
DM機能と同時に導入された「ハイライト機能」は、アプリ内で共有される“ユニークな視点”や“思慮深い会話”を際立たせるためのビジュアル要素として導入される。まずはトレンドトピックの可視化に使われ、今後はさらに多くの場所で展開される予定となっている。
Metaによれば、現在のThreadsユーザーの3分の1以上はInstagramとは異なるアカウントをフォローしており、Threadsが独自のコミュニティ形成に成功しつつあることを示しているという。今回のアップデートは、そうした新興コミュニティをサポートし、活発な会話と健全なつながりを育むための一環と位置づけられる。
Threadsは3年目に入り、より多様な機能を取り入れることで、X(旧Twitter)やInstagramとは異なる立ち位置を目指す姿勢を明確にした形だ。Metaは今後もクリエイターとユーザーコミュニティの支援に注力し、「会話とコミュニティが繁栄する場」としてのサービスを維持していくとしている。
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(画像:Meta)