アート集団チームラボは、中国・北京に最大規模の常設ミュージアム 「teamLab Massless Beijing」 を11月19日にオープンする。同ミュージアムのオープンに先がけて、10月11日(火)よりチケットの販売を開始する。
当初、11月19日のオープンを予定していた 「teamLab Massless Beijing」 だが、現在オープンが延期されている状態であるとのこと。新たなオープン日はプレスリリースで改めて発表される予定だ。
「teamLab Massless Beijing」 は、北京の朝陽ジョイシティ最上階にオープン予定。床面積10,000㎡、天井高約11メートルの大スケールの空間を活かし、これまでの常識的な物質の概念を超えた作品群に、身体ごと没入する体験を創り出す。
空間に浮かび上がる無数の光と闇の球体、生命のように空間を漂い続ける巨大な雲、無限に広がる光の点の彫刻群——。チームラボマスレスは、作品の存在の輪郭を、物質的な境界面から超越させて連続的で曖昧なものへと考え直します。
人間の表現は、デジタルによって物質から解放され、自由になりました。人間の創造はこれまでの常識的な物質の概念を超えていくでしょう。チームラボマスレスでは、作品の存在の輪郭から物質的な境界面は消え、存在の輪郭は連続的で曖昧なものになります。それによって、身体と作品との境界が曖昧になり、身体はより自由になります。物質の概念を超越し、人々は、作品に身体ごと没入し、身体で認識し、他者と共に作品の一部となって、自分と世界との連続的な境界のない体験を模索します。
同ミュージアムのオープン告知にあわせて、新たな作品空間が複数公開されている。
「EN TEA HOUSE – 太虚境」 は、無数の光と闇の球体群が空間を埋め尽くす作品《質量のない太陽と闇の球体》の空間で、茶を飲む体験ができる。一服の茶を点てると、茶は光を灯し、茶を飲もうとして持ち上げると、茶が強く輝き、周辺の球体群に次々と呼応していく。球体群は、空間上にはっきりと知覚されるにも関わらず、物質的な境界面はなく、身体では知覚できない。存在とは何かを問う作品だ。
《Trails of Life – Transcending Space in All Directions》は、人々が作品空間内で立つと、壁、床、天井すべての境界面がなくなり、作品世界と人々が一体となって動き出す。人々がいた場所には、筆跡が残っていき、その筆跡によって作品世界が創られていく。
その他にも、1年間の花々が、時間と共に刻々と変化しながら咲き渡る《Floating in the Falling Universe of Flowers》や、新しい色の概念を模索する《呼応する小宇宙 – 固形化された光の色》など、圧倒的な没入感が特徴的な作品空間が複数登場する。
「teamLab Massless Beijing」 には、他者と共に自由に世界を創造することを楽しむ教育的なプロジェクト 「学ぶ!未来の遊園地」 も含まれる。
「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」 をコンセプトとし、身体ごとインタラクティブな世界に没入する 「運動の森」 と、球体を踏み跳んでいくと、球体の中が弾けてあおむしが生まれる《あおむしハウスの高速回転跳ね球》や、作品に乗って飛び跳ねることで、星が生まれ、成長していく過程を体験できる新しい《マルチジャンピング宇宙》などで構成される。
「teamLab Massless Beijing」 は11月19日にオープン予定。10月11日(火)よりチケットが販売開始予定だ。
関連記事
・「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」 本日7月29日オープン。夜の長居植物園が光り輝く幻想空間に
・「チームラボボーダレス」 2023年に 「虎ノ門・麻布台プロジェクト」 に移転。お台場の現施設は8月に閉館
(画像提供:チームラボ)