【レビュー】わずか1秒!指紋でロック解除できるデジタル南京錠「Tapplock one」

唐突だが、東北の片田舎に生まれた筆者は高校生の頃、学校まで自転車で通学していた。

自転車通学はとても気持ちがいい。毎日片道15分、往復30分も自転車に乗っていると、1年の四季をダイレクトに感じることができる。筆者は日々の変化を感じられる自転車通学がとても好きだった。

ただ、自転車通学には時々トラブルが起こることがある。例えば筆者の場合は、時々鍵をなくして自転車に乗れなくなってしまうことがあった。

大抵は制服のポケットの中に入っていたりするのだが、朝の登校時に急いでいたりすると帰宅時にはどこにしまったのかわからなくなったり。また鍵が雨などで錆びることで、うまく解錠出来なくなったりすることも。

他にもいくつかのトラブルが起こりえるが、今はデジタル社会、筆者の高校時代とは事情が異なる。とある製品を使えば、これらのトラブルを一部解消することが可能だ。

今回はスマート南京錠「Tapplock one」を紹介したい。サンプルを提供していただいたので、実際の使用感をお伝えして行こう。

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指紋認証で解錠できるスマート南京錠「Tapplock one」

Tapplock one」はカナダのTappLock社が開発したスマート南京錠。指紋を登録し、指を置くだけで南京錠を解錠することができる便利グッズ。クラウドファンディングでキャンペーン開始後、すぐに目標額を達成するほど、注目度の高い商品だ。

こちらが「Tapplock one」の本体。見た目はゴツめだが、丸みを帯びた形状をしているので、普通の南京錠ほど無骨な印象は受けない。

南京錠本体には、Zamak 3という亜鉛合金の素材が使用されている。とても頑丈で、ちょっとやそっとの衝撃で壊れる心配はない。掛け金も7mmのステンレスで、こちらもかなり頑丈だ。

本体中央には指紋センサーが用意されており、指紋を登録して、指を載せるだけで解錠可能。詳細はのちに触れて行くが、解錠自体はわずか0.8秒で完了する。

底面には充電用の端子が用意されている。同梱されているケーブルをUSB充電器やPCなどと接続することで本体を充電することが可能となっている。充電時間は約3時間で完了するが、フル充電することで最大3,500回の解錠が可能であるとのこと。もしくは最大1年間使用することができる。

ちなみに充電端子は一般的なものではなく専用のものになっているため、市販のケーブルで充電するのは難しいだろう。同端子にはマグネットが仕込まれており、AppleのMagSafeのように充電することができる。

ただし、MagSafeほどの磁力はないため、少し引っ張るだけで簡単にケーブルが外れてしまうところが、同製品の小さなバッドポイントかもしれない。

本体の重量は306g。一般的な南京錠と比べると結構重めで、携帯性が高いとはお世辞にも言えないので、持ち運びの際には注意が必要だ。

実際に使用してみた。

まずは、「Tapplock one」の使い方について解説していきたい。スマホさえ使えれば設定はそこまで難しくないため安心して欲しい。

「Tapplock one」を使うためには、「Tapplock」アプリをダウンロードするところから始まる。App Storeからダウンロードしよう。

アプリ起動後はメールアドレスや確認コード送信などを行い初期設定を進めて行く。これらの作業はおそらくものの数分で完了するはずだ。

上記が完了したら、あとはiPhoneと「Tapplock one」をペアリングする作業だ。ペアリングモードにすると、指紋センサー上のLEDが青に点滅し、スマートフォン側にデバイス名が表示されるはず。デバイス名が合っている事を確認したら、あとはタップしてペアリングを完了する。

次に指紋登録を行っていく。どの指を登録するかが尋ねられるため、ガイダンスに従って設定していこう。ちなみに、筆者は最初、左手の人差し指を登録した。

指紋登録をした「Tapplock one」を使って、自転車を実際にロックしてみた。指紋を使って解錠するときは、まずは本体下部に用意されたボタンを押すことでスタンバイモードにする。その後は指を乗せて指紋認証だ。

指紋センサーに指を載せるだけでわずか0.8秒で解錠できるため、かなり便利に感じた。自転車用の鍵といえば鍵式もしくはダイアル式が多いが、同製品であれば1本の指だけで鍵を開けることができる。開くときは「ウィーーン」という機械音とともに、掛け金が外れる仕組みになっており、地味にカッコイイ。

同製品の指紋認証は、iPhoneのTouch IDのように、どの角度でも認識することができるようだ。逆さまの状態でもロック解除することができるため、鍵をかける場所に関しては割と自由度が高い。

ちなみに、「Tapplock one」は複数の指を登録することができる(なんと500人!)。家族全員の指紋を登録しておけば、郵便受けや家の外にある倉庫など、家族共用のものに設置することも可能だ。

ちなみに、最も便利で、利用する機会の多い機能は指紋による解錠だと思うのだが、それ以外の方法でも解錠可能である事をお伝えしておく。

1. 指紋認証
2. スマホとのBluetooth接続
3. モールス信号

スマートフォン用のアプリ「Tapplock」をつかえば遠隔で解錠することが可能だ。ただし、これはBluetooth経由で行うため、同機能が利用できるのは「Tapplock」とスマホの接続が確保できている時のみ。

どんな時に便利かというと、シチュエーションとしては主に自分以外のユーザーが解錠したい時。持ち主が遠隔でロック解除できれば、わざわざ自転車の近くに行かなくても自転車を貸すことができるかもしれない。また、指紋センサーがうまく認識できなくなった時の保険としても活用できる。

今のところ、筆者の環境では指紋センサーの認証に失敗したり、読み取り自体ができなくなったことはないのだが、万が一に指紋センサーが壊れたり、うまく働かなくなったときはBluetooth機能からアンロックしてみるといいだろう。

ちなみに、指紋認証もダメ、Bluetoothによる解錠もダメとなった時の最終手段として、「モールス符合」による解錠が用意されている。昔の戦争映画などで出てくる、あのモールスだ。

「長」と「短」を組み合わせたパターンを「Tapplock one」に記憶させ、そのパターンを入力することで解錠ができるようになる。

記憶のさせ方は、スマホアプリ「Tapplock」から行う。筆者は、「短短長→短短長→短短長」という簡単なパターンを作ってみた。

「Tapplock」に保存することができたら、あとは「Tapplock one」の底面のボタンからモールスを入力するだけ。

モールスの入力モードにするには、同ボタンを3回連続でプッシュ。するとLEDが緑色に点滅するため、あとはゆっくり「短」「長」を入力していく。ちなみに「短」の時は青色、「長」の時は薄紫に光るため、自分がどちらを入力したのかはしっかり把握できるようになっている。入力が完了すると、あとは自動的に解錠される。

筆者が思うに、「Tapplock one」は自転車に装着すると便利だと思う。その理由は同記事の冒頭でも触れたように、解錠する時に鍵を探す必要がないからだ。指紋だけでスムーズに開けることができれば、紛失のリスクをなくすこともできるため、今まで以上にスマートに自転車に乗ることができるだろう。

しかも、堅牢な作りであることから、簡単に壊されたりする心配もない。電動自転車やロードバイクといった高級な自転車の場合は、鍵自体を破壊されて盗難、といったケースもあると聞くが、「Tapplock one」であれば使い方次第でこれらのリスクも軽減できるのではないだろうか。

「Tapplock one」は電子機器なので雨に濡れても安心なの?と心配になる人もいるかもしれないが、それに関しては安心して欲しい。

同製品の防水性能はIP66ととても高いため、屋外で使用することも可能だ。また防塵性能にも長けているので、風で砂が舞う駐輪場でも問題なく使用できるはず。

ちなみに、今回は自転車で使用することを想定して紹介してきたが、使用用途はこれだけでなく、倉庫やロッカーのドア、コンテナボックスなどの蓋など大事なものをしまっておく場所に使用することで防犯力を高めることができる。

小さなお子さんがいる家庭ならベビーゲートの施錠に使うと便利かもしれない。使い方は人によって様々だ。アナログとデジタルの融合した「Tapplock one」、使い方もとても簡単なので、ぜひ自宅に導入してみてはどうだろうか。

「Tapplock one」は「ソフトバンクセレクション」で、13,800円(税込)で購入可能だ。購入は以下からどうぞ。

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