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TaoTronics TT-BH072 レビュー | 高音質で使いやすさ抜群、それでいて5,000円以下とコスパ最強のワイヤレスイヤホン

今のご時世、イヤホンと言えば 「AirPods」 のような完全ワイヤレスイヤホンをあなたは思い浮かべるかもしれない。完全ワイヤレスイヤホンは左右のイヤホンが独立しているため、ケーブルに縛られることなく自由に音楽を聴けるのが魅力だ。

しかし、そうは言っても必ずしも完全ワイヤレスイヤホンが優れているわけではない。例えば、AirPodsの場合は遮音性に難ありだ。他にも着け心地や音質についても不満を感じているユーザーもいて、完全ワイヤレスイヤホンもまだまだこれからといった感じ。

その点、左右イヤホンがケーブルで繋がれた従来型のワイヤレスイヤホンは密かに進化を遂げているのをご存知だろうか。

もし完全ワイヤレスイヤホンではなく、従来型のワイヤレスイヤホンでOKという人には、TaoTronicsのワイヤレスイヤホン 「TT-BH072」 がオススメだ。

今月20日、TaoTronicsが新型ワイヤレスイヤホン 「TT-BH072」 を発売した。それに伴い、筆者は発売前から同製品をテストさせてもらっていたため、当記事では 「TT-BH072」 の使い心地などについて紹介したいと思う。

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本体デザインはとにかくシンプル

TT-BH072の特徴
  • イコライザー調整機能を搭載
  • 対応コーデックにAAC/aptX/aptX HD
  • 最長13時間再生可能

今回紹介する 「TT-BH072」 は、とても無駄のないシンプルなデザインをしたワイヤレスイヤホンだ。左右のイヤホンは非常にコンパクトだが、なにか独特な特徴を持っているというわけではなく、”とにかくシンプルである” という印象を受ける。

残念ながら、製品デザインで個性を強烈に表現できるようなものではないが、シンプルでやや無難なデザインが好きな人にはむしろ 「TT-BH072」 が合っているかもしれない。

実際に装着してみた。

「TT-BH072」 はカナル型と呼ばれるイヤホンの形状をしていて、さらに柔らかいウィングチップが装着できるようになっているため、耳の穴に吸い付くような装着感が特徴だ。多少激しい動きをしてもズレにくく、スポーツ時の使用も問題なし。

ウィングチップは大中小、イヤーチップも大中小の3種類ずつが用意されているため、おそらくほぼすべてのユーザーの耳にピッタリ合うのではないだろうか。

ちなみにデフォルトでつけられているイヤーチップは筆者にはやや大きすぎたようで、小さめのイヤーチップに変えたらシックリくるようになった。

イヤーチップは柔らかく簡単に交換可能

遮音性は結構高い。耳を完全に覆うタイプではないため、音楽が流れていない時は外の音が多少入ってくることもあるが、カナル型の形状のおかげで音楽を流せば外界の音はほとんど入ってこない。また、よっぽどの大音量で音楽を再生しない限り外に音楽が漏れることは全くない。

遮音性と音漏れにとても優れていることもあり、「TT-BH072」 は自分の好きな音楽を好きな音量で楽しむことが可能だ。音楽に没頭するには最適な製品だと言えるだろう。

筆者が個人的に気に入っているのは、ケーブルの細さや適度な柔らかさ。

ワイヤレスイヤホンの中でもケーブルの長さやケーブルの形状は異なるものだが、「TT-BH072」 のケーブルは芯がわずかにありながらフニャフニャという柔らかさもあるため、歩きながら使っても顔に当たったりブラブラ邪魔になることはない。長さも適切で運動中に使うにも最適だ。

ケーブル途中には音楽コントロール用のリモコンが用意されている。リモコンには音量アップと音量ダウンのボタンが、マルチファンクションボタンを挟むように配置。

ちなみに、このマルチファンクションボタンは音楽の再生・停止のほか電源ボタンも兼ねていて、ここを長押しすることで電源を入れたり、消したりできる。リモコンでできる全操作は以下のとおり。

リモコン操作
  • 電源オン/オフ:マルチファンクションボタン長押し
  • 音量アップ:+ボタン1回押し
  • 音量ダウン:ーボタン1回押し
  • 電話を受ける/切る:マルチファンクションボタン1回押し
  • 通話拒否:マルチファンクションボタンを2秒間長押し(ビープ音あり)
  • Siriを起動:マルチファンクションボタンを2秒間長押し(ビープ音あり)
  • 曲送り:+ボタン長押し
  • 曲戻し:ーボタン長押し
  • ミュート:通話中に+ボタンとーボタンを同時押し
  • コールバック(着信履歴の1番目の番号に電話):マルチファンクションボタンを2回押し
  • イヤホン本体のリセット:ペアリング履歴削除後、+ボタンとーボタンをLEDが2回点滅してビープ音が2回鳴るまで長押し
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魅力その①音質の良さ

ここからは 「TT-BH072」 の特筆すべき魅力について紹介していく。まず第一に読者に伝えたいのは、「TT-BH072」 の音質は想像以上に良いということ。

全体的にとてもクリアなサウンドをしていて、それぞれの音域のバランスもちょうど良い。高音質を謳う安めのイヤホンの中にはシャカシャカと高音域がうるさすぎるものもあるが、「TT-BH072」 は耳障りな音は一切せず、とても丁寧にチューニングされている印象を受けた。

実際、同じ価格帯(4,500~5,000円台)のワイヤレスイヤホンと比べてみたところ、音質はずば抜けていると言っても過言ではない。音質を求めるユーザーに対して、あまりこの価格帯の製品を勧めることは少ないのだが、TaoTronicsの製品の場合はこれには当てはまらないようだ。5千円前後で音質重視のイヤホンを探しているなら、筆者としては同製品を強くオススメしたい。

また、同イヤホンにはイコライザー機能が用意されており、音楽のジャンルや気分に合わせて3種類のサウンドを楽しめるようになっている。これらもしっかりと調整されており、どのサウンドにもこだわりが感じられた。このイコライザー機能に関しては後ほど詳しく説明したいと思う。

この高い音質の “秘訣” は、内蔵されているドライバーとBluetoothチップにある。「TT-BH072」 にはクアルコム社の最新Bluetoothチップ 「QCC3034」 が搭載されており、このチップのおかげで高音質な音声コーデックに対応している。

対応する高音質コーデックはAAC、Apt-X、Apt-X HDコーデック。AACはiPhoneやiPadなどのiOSデバイス、Apt-Xは一般的なAndroidデバイス、そしてApt-Xは高級イヤホン+Apt-X HDコーデックで高音質で音楽を聴くのに最適。これらのコーデックに対応しているおかげで、音のロスを最小に抑えることができているようだ。

魅力その②イコライザー機能

「TT-BH072」 には、ワイヤレスイヤホンとしては珍しくイコライザーの調節機能が搭載されている。

用意されているイコライザーはNormal、Bass、Trebreの全3種類。この中から聴く音楽や音質の好みに合わせてイコライザーを選択できる。

  • Normal(ノーマル)モード:クリアで見通しのよい高音と豊かな低音のバランスがよく比較的幅広いジャンルの音楽 にも合わせやすいチューニング
  • Bass(ベース)モード:低音の量感がアップし、音の迫力が向上。臨場感が必要な映画鑑賞や特に気分を盛り上げた い時などに最適なチューニング
  • Treble(トレブル)モード:低音の量感が抑えられ、高音のクリアさがアップ。落ち着いた女性ボーカルの楽曲などは その声の伸びやかさがアップし、音楽に浸りたい時などには最適なチューニング

各イコライザーは、リモコンのボリューム+ボタンとマルチファンクションボタンの同時押しで切り替えができる。イコライザーを変えたからといって劇的に音質が変わるわけではないが、たまに気分を変えたいときや聴く音楽のジャンルをガラリと変えるときに役立つだろう。

魅力その③防水性能

ワイヤレスイヤホンはほとんどのユーザーが外出時に使う機会が多いと思う。通勤途中や通学路で音楽を聴くために、購入するのではないだろうか。

屋外で電子機器を使うとなると心配なのは雨。運動で使う場合は、加えて汗に対する耐久性能が心配だ。

しかし、TaoTronicsの 「TT-BH072」 に関してはその心配はご無用。同製品はIPX5程度の高い防水性能を持っているため、雨や汗などから故障を防ぐことができる設計になっている。

あくまで生活防水程度なので水没させたり、強い水流をあてるのはご法度ではあるものの、日常生活で使う分には十分な防水性能を持っていると言えるだろう。

ただし注意してほしいのは、バッテリーを充電するMicroUSB端子は防水設計になっていないということ。

充電端子はリモコンの側面に存在するが、防水機能のために蓋が用意されていてこれをピッタリと締めないと高い防水性能も意味がなくなってしまうため、充電が終わったら必ずこの蓋をしっかりと閉じる癖はつけたほうがいいと思う。

魅力その④長いバッテリー持ち

最後はバッテリー持ちについて。

筆者は個人的に、音質の次に大事なことだと思っているが、「TT-BH072」 のバッテリー持ちはワイヤレスイヤホンとしては比較的長い 「13時間」 になっている。朝7時から使い始めたとしても夜の8時までもつ計算だ。

当然、そんなに長い時間音楽を聴き続けることは少ないはずで1日に数時間程度の再生なら2〜3日はバッテリーを充電せずとも使えるため、バッテリー残量のチェックに消耗する必要はないのはとても魅力的だ。

イヤホンの左右はマグネットでくっつけられる

参考までに、ワイヤレスイヤホンで人気製品のひとつ 「BeatsX」 はバッテリー持ちが最大8時間。なんと5時間もの差がある。

このバッテリー持ちの良さは前述のクアルコム製BTチップが影響している。同チップは高音質なBluetoothコーデック以外にも省電力性能に優れていて、同じバッテリーを搭載した従来のイヤホンと比べても長い時間駆動できるようになっている。

ちなみに、バッテリーの充電は約1時間40分で完了する。自宅に帰ってきてすぐに充電し始めれば、晩御飯のあたりには充電完了しているはず。

イヤホンの充電は、iPhoneなどに付属してくる一般的なUSB充電器と 「TT-BH072」 に付属してくるMicroUSBケーブルを利用すればOKだ。

まとめ

ここまでTaoTronicsの 「TT-BH072」 の特徴・使い勝手について紹介してきた。

こう言うと怒られてしまうかもしれないが、実は筆者は同製品についてそこまで高い期待を抱いていなかった。最近は完全ワイヤレスイヤホンが主流で、多くのユーザーがそちらを購入している中、左右がケーブルで繋がれた従来型のワイヤレスイヤホンに魅力はあるのだろうかと。

ところが、実際に使ってみるとその不安な気持ちは何処へやら。完全ワイヤレスイヤホンの発展の裏で着実な進化を遂げており、ワイヤレスイヤホンも依然として魅力的な製品であることを再確認した。

その中で、「TT-BH072」 は高音質なコーデックに対応していることもあり、5千円の価格帯の製品内では群を抜いた音質を実現している。さらに、バッテリー持ちや遮音性に優れていること、そして防水性能に優れていることなど、屋外で使うのが前提なワイヤレスイヤホンとしては高いクオリティを持つ製品に仕上がっていると筆者は感じている。

もちろん、「TT-BH072」 よりも高い品質の製品は他にもあるが、5千円以下という予算でワイヤレスイヤホンを選ぶなら、筆者はまずは 「TT-BH072」 を推したい。

ちなみに、「TT-BH072」 には最大30ヶ月の製品保証が用意されている (公式ホームページで製品登録が必要) ため長期間使える安心感もあるという点でもオススメだ。

「TT-BH072」 は本日(6月21日)からAmazonで販売が開始されている。通常価格は4,599円(税込)。

「TT-BH072」製品仕様
ブランド名 TaoTronics(タオトロニクス)
製品名 TT-BH072
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.0
対応コーデック AAC / aptX / aptX HD
通信距離 10m
充電時間 約1時間40分
連続再生時間 最大13時間(※音量70%での再生時)
防水等級 IPX5
重さ 14g
サイズ 6.4 × 3.0 × 2.2cm
対応機種 iOS / Android / Windows
保証期間 12ヶ月+追加延長保証18ヶ月(要製品登録)
その他 イコライザー機能搭載
マルチポイント
マルチペアリング対応