『幻想水滸伝 スターリープ』Steamに登場。シリーズ初のモバイル向けF2PがPCへ展開拡大

コナミデジタルエンタテインメントは6月12日、公式配信番組「KONAMI PRESS START」内で、『幻想水滸伝 スターリープ(STAR LEAP)』のSteam版を正式発表した。これにあわせて、同作のSteamストアページも公開されている。

本作は、すでに発表されているiOS/Android版と並行して展開される、シリーズ初の基本プレイ無料(F2P)タイトルだ。ナンバリングシリーズの精神的継承を掲げつつ、スマートフォンとPCというカジュアルかつアクセスしやすいプラットフォームに向けて設計されている。

物語はシリーズ初代『幻想水滸伝』より4年前、太陽暦453年を舞台にしており、公式にシリーズの歴史年表に組み込まれた「正史」として位置づけられている。

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ドット絵、108星、そして“変化の紋章”。変わらぬ幻想水滸伝の魂

本作の主人公は、赤月帝国の東にある湖畔の集落に暮らす若者。初めての狩りを終えた直後、突如襲来した敵勢力によって故郷が壊滅。主人公はヒスイ、シーリーン、シャプールとともに、復興の旅へと出発する。物語の核をなすのは、シリーズ世界に27存在する「真の紋章」のひとつ、“変化の紋章”だ。小さな冒険が、やがて大きな戦いへとつながっていく構成は、歴代『幻水』のファンにとってなじみ深い。

登場キャラクターたちは「108星」と呼ばれる伝統的な枠組みの中で描かれ、物語を進める中で彼らの関係性や背景が解き明かされていく。さらに、過去作では語られなかった出来事やキャラクターにもフォーカスがあたる構成となっている。

グラフィックには奥行きのある2Dスタイルが採用されており、ドット絵によって再現される各地の生活風景は、現代的な演出を取り入れながらも懐かしさを感じさせる仕上がり。『幻想水滸伝I』で印象的な存在感を放った帝都グレッグミンスターも再登場し、時間軸をまたぐファンサービスとしても機能している。

サウンド面でもシリーズファンを意識した作りになっており、新規楽曲に加えて歴代シリーズの街BGMがオーケストラアレンジで収録されている。生演奏で録音された楽曲は100曲以上、打ち込み音源を含めると150曲以上がゲーム内で使用される予定だ。

『幻想水滸伝 スターリープ』はF2P(フリー・トゥ・プレイ)タイトルとして展開されるが、開発陣は「スピンオフではなく、ナンバリングタイトルを制作するつもりで臨んでいる」と強調している。つまり、単なる収集系の軽量RPGではなく、シリーズの精神的正統進化を意識した作品といえる。リリース日やゲームシステムの詳細は今後の続報に期待だ。

(画像:KONAMI)

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