JR東日本は、半導体の供給不足を受けて販売を停止していた交通系IC 「Suica」 および 「PASMO」 について、半導体の供給が回復し、今後も継続供給できる見通しが立ったことから、記名式のものにかぎり来月1日より販売を再開すると発表した。
販売を再開するのは、記名式の 「Suica」 「りんかいSuica」 および 「PASMO」 カード。これらは半導体の供給不足を背景に、2023年8月から販売を停止していた。
一方で、無記名式のものについては直近で調達可能なカードの供給数量では在庫不足となる可能性が高いことから、販売停止を継続するとしている。記名式のSuicaは、購入時にユーザーの氏名・生年月日・性別等の情報を登録しておくことで、紛失した場合に登録した情報をもとに再発行することが可能だ。
また、青森エリア、盛岡エリア、秋田エリア、山形エリアにおいては、Suicaのエリア拡大に伴い、これまでも新規カードを販売してきたが、エリア拡大から一定期間が経過したことを受けて、今後は首都圏などと同様に記名式のみを販売し、無記名のものについては販売を一時停止する。
「モノレールSuica」 については記名式、無記名式ともに販売停止を継続する。訪日外国人旅行者向けICカード 「Welcome Suica」 については、9月1日以降は東京駅、品川駅、渋谷駅、新宿駅などの主要駅ターミナルで販売する。
さらに、「PASMO企画乗車券」 「バスの持参人式PASMO定期券」 等の一部無記名式の 「PASMO」 については今後も引き続き購入することが可能だ。
関連リンク
・記名式の「Suica」及び「PASMO」カード発売の再開に関するお知らせ
(画像:JR東日本)