Apple Musicの加入者数が順調に増えており、米国内ではSpotifyの有料会員数を上回ったことが明らかになっていたが、その追い抜かれたSpotifyも順調にユーザー数を増やすことに成功しているようだ。
7月26日、Spotifyは2018年第2四半期決算発表で、同サービスのユーザー数を明らかにした。発表によると、現在の有料会員数は世界で8,300人、月間アクティブユーザー数は1億8000万人であるとのこと。
直近3ヶ月で800万人の有料会員を獲得
今年3月時点(第1四半期決算)では、有料会員数は7,500万人、月間アクティブユーザー数は1億7000万人と発表されていたため、わずか3ヶ月で800万人の有料会員数を増やした計算になる。また、昨年比では30%増、月間アクティブユーザー数に関しては40%増えた。
Spotifyの発表によると、全アクティブユーザーのうち、約31%が北米のユーザーであるとのこと。北米とは、米国やカナダ、メキシコの3カ国で、約5000万人のユーザーが有料プランもしくは無料プランを利用しているという。
会員数が大幅に増えている理由の一つとして、「低い解約率」が影響しているとSpotifyは分析する。
Spotifyには個人プランの他に、家族で共有して使用できるファミリープランが用意されており、月額1,480円で6人の家族でシェアできる。このファミリープランに加入したユーザーは、一度契約すると解約に至るケースが個人プランよりも少ないため、有料会員数の増加に貢献しているようだ。
Spotifyは今年2月、日本国内でも同プランの提供を開始したが、多くのユーザーがファミリープランを選択しているという。
また、米国で提供している「Hulu」とのバンドルプラン「Premium and Hulu」も役立っているという。今年4月に発表された新プランは、12.99ドルのプレミアムプランに加入しているユーザーが、月額13ドルでHuluとSpotifyが使い放題になる「Premium and Hulu」に加入することが可能になった。これらのサービスを別々に加入するよりもお得であるため、同提携がSpotifyの契約者数や売上を増やした可能性が高い。
ただし、同社は依然として利益をあげることができていない。同社の収入は前年同期比26%増加しているが、営業損失は9100万ユーロ、純損失は3億9400万ユーロと全四半期の2倍を超えている。要は売上は増えたが、利益は減ったという状況だ。
Spotifyが思ったように収益を上げることができない理由として、Apple Musicなどのライバルに対抗するためのマーケティングキャンペーン費用、そしてアーティストやレーベルに支払うロイヤルティなどの支払いがかさんだことが原因であるという。
今年4月に上場も果たしたSpotify。今後はユーザー数の拡大や有料会員数を増やすと同時に、利益を出すための工夫も必要となるが、これらをどのように実現していくつもりなのか、世界の注目が集まる。
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[ via MacRumors ]