
ソースネクストは5月1日、ディスク・データ修復ソフト 「B’s ディスク・セーブ」 を発売した。価格は4,950円(税込)。
読めなくなったディスクからデータをコピーして保護できるソフトが新発売
「B’s ディスク・セーブ」 は、劣化や破損によって読めなくなったCDやDVD、ブルーレイなどの光学メディアから、まだ生き残っているデータをコピーして保存できるソフト。現在販売中のディスク作成ソフト 「B’s Recorder GOLD 21」 からデータ修復機能のみを切り出し、価格を抑えた製品となる。
操作はシンプルで、対象ディスクを選びワンクリックするだけ。通常は開けない破損ファイルも、無事な部分は可能な限り再現して開ける状態で取り出せるため、「完全には読めないが、少しでも中身を取り戻したい」 といったニーズにも応える。

また、何度もリトライを繰り返してやっと読み込みに成功したディスクなどは、いずれ読み込めなくなる危険性があるということで、データの安全性を “警告” として可視化する機能も備える。
対応OSはWindows 10/11 (64bit版)、必要なインストール容量は約100MB。もちろん、光学メディアにアクセスするためのDVD/BD対応ドライブが必要となる。なお、市販の音楽CDや映画DVDなど、コピープロテクトが施されたディスクには対応しない。
メディアは永久ではない── 「2025年問題」 が映す現実

記録メディアに関して、「保存したら安心」 と誤解している人は意外と多い。ディスクの寿命は一般的に10年~30年程度と言われており、保存状態やメディア品質によっては、数年で読み取り不能になるケースも少なくない。
VHS映像の再生機器が姿を消しつつある “2025年問題” が話題になる昨今、同様のリスクはCDやDVDにも及んでいる。運動会のビデオや結婚式の写真、業務上の重要資料など、多くの人が光学メディアに依存していた時代の遺産が、今まさに危機に晒されている。
メディアの劣化は静かに進行し、気づいた時にはもう手遅れというのが現実。家庭に眠る古いディスクや会社の倉庫にあるアーカイブなどを未来に残すという視点で、いま一度点検してみてはどうだろうか。
© SOURCENEXT CORPORATION
(画像:ソースネクスト)