ソニー、「WH-1000XM6」 発表。ノイキャンと装着感を刷新、折りたたみ式に回帰した新オーバーイヤーヘッドホン

ソニーは、同社のフラッグシップ・オーバーイヤー型ノイズキャンセリングヘッドホンの最新モデル「WH-1000XM6」を発表した。価格は450ドルで、「WH-1000XM5」からは50ドルの値上げとなった。なお、日本での販売価格は現時点では未定。

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「WH-1000XM6」 は先代からデザイン改良。再び折りたたみ式に

先代の「WH-1000XM5」から約3年ぶりとなる本モデルは、デザイン・装着感・ノイズキャンセリング性能・音質すべてにおいてアップグレードが施されている。

まずデザイン面については、WH-1000XM6は、XM5で廃止されていた二重ヒンジ構造を再採用。この変更によって、本体を折りたたんでコンパクトに収納できるようになり、キャリングケースもやや小型化された。

また、ヘッドバンドの幅を広げることでさらにフィット感を改善。装着時の安定性が増し、より自然な密閉感が得られる設計となっている。ちなみに、本体重量は254gだ。

そのほか外観の変更点として、電源ボタンが円形かつ凹んだデザインに変更され、ノイズキャンセリング/アンビエントサウンド(外音取り込み)モードとの誤操作を防止。タッチ操作は「WH-1000XM5」から継承し、右耳カップのスワイプによって音量調整や曲送りが可能となっている。

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ノイキャン性能がさらに向上。処理能力7倍の「QN3」プロセッサを搭載

新たに搭載された「QN3」プロセッサは、「WH-1000XM5」に搭載されていた「QN1」と比べて約7倍の処理能力を持ち、左右あわせて12個(XM5は8個)のマイクを使用することで、より自然かつ高精度なノイズ制御を実現した。通話時のマイク性能も強化されており、AIによるビームフォーミングマイクを6基搭載。騒がしい場所でもクリアな音声を届けられるという。

また、ソニー独自の「Adaptive NC Optimizer」機能により、周囲の環境に応じたノイズキャンセリング最適化が可能。アンビエントサウンドモードも自然さが向上しており、海外メディアのレビュワーによると、AirPods Maxの「外音取り込み」モードに迫るレベルに達しているという。

音質もより洗練され、より “スタジオライク” に

音質面では、30mmドライバーの振動板剛性を高めたことで、より滑らかでディテールの際立った中音域と、引き締まった低音を実現。「WH-1000XM5」と比較して明瞭度が向上し、より音場に奥行きが感じられるバランスの良いサウンドに仕上がったという。

対応コーデックはSBC、AACに加え、LDAC、LC3をサポート。Bluetooth 5.3を採用し、マルチポイント接続にも対応している。USB-C経由の充電に加えて、充電中の再生も可能になった点が新たな改善点だ。

また、有線接続も可能で、付属の3.5mmオーディオケーブルを使用して高音質なリスニングも楽しめる。USB-Cオーディオには非対応だが、ポータブルアンプと組み合わせればさらに音質を引き出せる構成となっている。

▼ その他の主な機能

  • 音声検出による「スピーク・トゥ・チャット」
  • 手をかざし外音モードに切り替える「クイックアテンション」
  • 空間オーディオとヘッドトラッキングに対応する「360 Reality Audio」
  • 装着検出センサー、10バンドEQ、ジェスチャーコントロールなど搭載

バッテリー駆動時間は、ノイズキャンセリング機能をオンにした状態で最大30時間、オフ時で最大40時間の再生が可能。3.5時間でフル充電が可能で、3分間の急速充電で3時間再生可能な急速充電機能も備える。カラーはブラック、プラチナシルバー、ミッドナイトブルーの3色を展開する。

価格は450ドルで、競合製品であるBose QuietComfort Ultra Headphones、Sonos Ace、Bowers & Wilkins Px7 S3、AirPods Maxと同価格帯に位置付けられる製品ということになり、ソニーはこれらに真っ向な勝負を挑むかたちだ。

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(画像:SONY)

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