7月31日、ソニーはアジア最大級の国際短編映画祭 「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(以下、SSFF & ASIA)」 のオフィシャルコンペティションのインターナショナル部門、アジア インターナショナル部門、ジャパン部門のサポートを2021年度も引き続き行うことを発表した。
また2021年度から、新たに 「スマートフォン 映画作品部門 supported by Sony」 がオフィシャルコンペティションとは別に新設されることが発表された。スマートフォンで撮影した25分以内のショートフィルムを世界で公募。クリエイターの表現の幅とチャレンジの機会をさらに広げ、スマートフォンならではの新しい映像クリエイティブの創出を目的としたサポートを行う。
ソニーがSSFF & ASIAのオフィシャルコンペティションを2021年度もサポート
「SSFF & ASIA」 は、米国アカデミー賞公認のアジア最大級の国際短編映画祭。このイベントに先駆けて行われるオフィシャルコンペティションのインターナショナル部門、アジア インターナショナル部門、ジャパン部門をこれまでソニーがサポートしてきたが、2021年度も引き続きサポートすることが決定している。
次世代のクリエイターの育成を通じ、新たな感動の創出を推進する活動プラットフォーム 「Sony Creators Gate (ソニークリエイターズゲート)」 の取り組みの一環として、これからの映像文化や潮流を生み出すクリエイターの登竜門として支援することを目的としたものだ。
オフィシャルコンペティションで優秀賞に選ばれることで、賞金60万円と米国アカデミー賞短編部門の参加資格を得ることができる。SSFF & ASIAはアジアで唯一、オフィシャルコンペティション各部門の優秀賞の計3作品をアカデミー賞に推薦できる。
また、今回オフィシャルコンペティションとは別に新設された 「スマートフォン 映画作品部門」 は、「SSFF & ASIA 2021」 の作品募集部門のひとつで、スマートフォンで撮影した25分以内のショートフィルムを世界中から募集するというもの。優秀賞に輝いた作品には60万円の賞金が贈られる。また、同部門を含めた 「SSFF & ASIA 2021」 の全部門の入選作品の中から、「Make Impossible Possible (不可能を、可能に)」 というテーマを力強く伝える作品には 「バイオジェン・アワード」 として30万円が授与されることも発表されている。
選考は2021年4月末まで行われ、その後ウェブサイトにて選考結果が発表される。入選作品は東京開催のツアーで上映されるほか、国外で開催されるツアーでも上映されることがあるという。ツアーの開催地や日程は後日発表される予定だ。
ちなみに2020年9月には 「SSFF & ASIA 2020」 が開催される予定だが、同映画祭にあわせてソニーとソニーモバイルは共同で新しい映像文化や潮流を次世代クリエイターと一緒に探求する 「Creators’ Junction partnered with XperiaTM」 のイベントを9月28日(月)に実施する。
『萌の朱雀』『あん』などの代表作をもつ映画監督の河瀨直美さんやスペシャルゲストを迎え、映画祭代表である別所哲也さんがモデレーターとして、ニューノーマル時代の映像クリエイティブの在り方やスマートフォンでの映画制作の可能性など、これからの作品応募に向けたヒントに迫るトークセッションを展開する。
イベントの模様はオンラインで配信される予定となっていて、配信は2020年9月28日(月)20時に開始される。追加ゲストやイベントの詳細は後日に特設サイトにて発表予定としている。
【登壇者プロフィール】
河瀨 直美(かわせ なおみ)
生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続ける。一貫した「リアリティ」の追求はドキュメンタリー、フィクションの域を越えて、カンヌ映画祭をはじめ、世界各国の映画祭での受賞多数。代表作は『萌の朱雀』『殯の森』『2つ目の窓』『あん』『光』など。世界に表現活動の場を広げながらも故郷奈良にて、2010 年から「なら国際映画祭」を立ち上げ、後進の育成にも力を入れる。2025年大阪・関西万博のプロデューサー、シニアアドバイザーに就任。最新作『朝が来る』は、Cannes 2020 オフィシャルセレクションに選出され、10月23日より全国公開。映画監督の他、CM演出、エッセイ執筆などジャンルにこだわらず表現活動を続ける。
別所 哲也(べっしょ てつや)
90年、日米合作映画『クライシス 2050』でハリウッドデビュー。その後、映画・ドラマ・舞台・ラジオ等で幅広く活躍中。「レ・ミゼラブル」、「ミス・サイゴン」などの舞台に出演。99年より、日本発の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル」を主宰し、文化庁長官表彰受賞。観光庁 「VISIT JAPAN 大使」、映画倫理委員会委員、外務省「ジャパン・ハウス」有識者諮問会議メンバーに就任。内閣府・世界で活躍し『日本』を発信する日本人の一人に選出。第 1 回岩谷時子賞奨励賞受賞。第63回横浜文化賞受賞。