ソニー、PS5 Pro向けに進化版「PSSR」発表。新アルゴリズムで描画品質を向上、『バイオハザード レクイエム』が初タイトルに

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、PlayStation 5 Pro向けのAIアップスケーリング技術「PlayStation スペクトルスーパーレゾリューション(PSSR)」の進化版を、今後数週間以内に全世界のユーザーへ配信すると発表した。2月27日発売の『バイオハザード レクイエム』が、この進化版PSSRに初めて対応するタイトルとなる。

PSSRは、ゲーム映像をピクセル単位で解析しながらアップスケールするAIライブラリで、これまでに50以上のタイトルで実効解像度の向上に利用されてきた。今回の新バージョンでは、ニューラルネットワークだけでなく、アルゴリズム全体を見直す大幅な改良が施されている。

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『バイオハザード レクイエム』で示された進化版PSSRの効果

カプコンによると、本作では「RE ENGINE」の改良により、主人公キャラクターの表現品質を大きく高めた。とくに髪の毛や髭は一本一本をポリゴンで描写し、体の動きや風の影響に応じて自然に揺れ、重なりによる光の透過表現まで再現しているという。

こうした繊細なディテールは従来のアップスケーリングでは処理が難しかったが、進化版PSSRによって細部の質感や輪郭をより正確に補完できるようになった。カプコン基盤技術研究開発部の伊集院勝氏は、PSSRについて「フレームレートと画質を高い水準で両立し、恐怖への没入感と映像美を同時に引き上げる技術」と評価している。

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AMDとの共同開発技術をPS5 Pro向けに最適化

今回の進化版PSSRで採用されているアルゴリズムとニューラルネットワークは、ソニーとAMDのパートナーシップ「Project Amethyst」に由来する。

PC向けにはすでにFSR 4アップスケーリング技術として成果が投入されており、今回のPSSRでは、そこからさらに約6か月の改良を加えた技術がPS5 Pro向けに提供されるかたち。3月には、複数の既発売タイトルが進化版PSSRに対応する予定だ。

同時期に配信されるシステムソフトウェアアップデートでは、設定画面に「PSSRの画像品質を向上」という項目が追加される。これを有効にすることで、現在PSSR対応となっているすべてのPS5 Proタイトルで新バージョンのPSSRを利用できるようになる。

ソニーは「一部のゲームでは、より鮮明なグラフィックを実感できる」としており、今後は既存タイトルの画質向上と、新作タイトルへの本格展開が進む見通しだ。

(画像:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)

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