現地時間1月4日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントは世界最大級の家電見本市 「CES 2022」 において、PlayStation 5向け次世代VRデバイス 「PlayStation VR2」 の詳細を発表した。
同デバイスはPS4・PS5向けVRデバイス 「PS VR」 の後継機となる。2021年2月に存在が明かされており、その後にコントローラーの詳細が明らかにされていたものの、VRヘッドセット自体に関する発表は今回が実質はじめて。
「PlayStation VR2」 仕様詳細が発表
「PlayStation VR2 (以下、PS VR2)」 は、PS5向けに開発されたVRシステム。ヘッドセットとコントローラーで構成され、PS5とPS VR2は1本のUSB-Cケーブルで接続し使用する。
ヘッドセットは4K・HDR表示に対応し、視野角は110度。画面は有機ELディスプレイで、解像度は片目あたり2,000×2,040。リフレッシュレートは90Hzもしくは120Hz。
さらに、中心視野は高解像度で、視野外は低解像度で描画するレンダリング手法 「フォービエイテッド・レンダリング (Foveated Rendering) 」 が使用され、グラフィック処理にかかる負荷を軽減することが可能だ。
ヘッドセットには、6軸モーションセンサー (3軸ジャイロスコープ、3軸加速度計) が内蔵される。
内蔵カメラは4台で、外部カメラを使用せずにユーザーとコントローラーの位置や動きを認識可能。また、視線追跡 (アイトラッキング) 用センサーが搭載されており、ユーザーの目の動きをVRアバターでも再現可能。
そのほか、マイクが内蔵されるほか、音声出力用にステレオヘッドフォンジャックが搭載され、3Dオーディオもサポート。
また、ヘッドセット自体にも振動機能が搭載され、よりリアルなVR体験が可能であるとのことだ。
ディスプレイ方式 | 有機EL |
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パネル解像度 | 左右の目それぞれに2000×2040の映像を表示 |
パネルリフレッシュレート | 90Hz, 120Hz |
レンズ間距離 | 調整可能 |
視野角 | 約110度 |
センサー |
モーションセンサー:6軸検出システム 装着センサー:IR近接センサー |
カメラ |
トラッキングカメラ×4 IRカメラ×2 |
フィードバック | ヘッドセットの振動 |
PS5との通信 | USB Type-C |
オーディオ | 入力:内蔵マイク 出力:ステレオヘッドホン端子 |
「PlayStation VR 2 Sense Controllers」 詳細
コントローラーは、「PlayStation VR 2 Sense Controllers」 という名称になり、アダプティブトリガーや触覚フィードバック用のアクチュエイターを搭載。PS5向けコントローラー 「DualSense」 と同様の触覚フィードバックに対応する。
そのほか、6軸モーションセンサー (3軸ジャイロスコープ+3軸加速度計) や静電容量センサーが搭載され、指のタッチ検出も可能だ。ちなみにコントローラーは充電式。
ボタン |
[右] PSボタン、オプションボタン、アクションボタン(○ボタン/×ボタン)、R1ボタン、R2ボタン、右スティック/R3ボタン [左] PSボタン、クリエイトボタン、アクションボタン(△ボタン/☐ボタン)、L1ボタン、L2ボタン、左スティック/L3ボタン |
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センシング/トラッキング |
モーションセンサー:6軸検出システム 静電容量式センサー:指検知 |
フィードバック | トリガーエフェクト(R2/L2ボタン)、ハプティックフィードバック (各コントローラーにつき1つのアクチュエーターを搭載) |
端子 | USB Type-C 端子 |
通信 | Bluetooth Ver5.1 |
電池 | 種類:内蔵型リチウムイオン充電池 |
今回のCES2022では、『Horizon Zero Dawn』を手掛けたGuerrilla Games、『THE PLAYROOM VR』を手掛けたFirespriteが、PS VR2向けタイトルを開発していることも明らかにされ、『Horizon』シリーズ初のVRタイトルとして『Horizon Call of the Mountain』が発表された。『Horizon』の世界を一人称で体験できる様子がすこしだけ披露されている。